テレビで食の特集といえば、肉の特集が多いようです。
しかし、日常的に食べているものは、肉だけではないはずです。
地味ですが、野菜も十分おいしいのです。
肉、肉といいますが野菜のおいしさを忘れさせてしまう表現では
好き嫌いの多い人は、野菜嫌いである場合が多いです。
肉食女子という表現もあるくらい、肉というものは、アグレッシブでポジティブなイメージがあるものです。インパクトのあるおいしさも確かに持っています。
しかしどうでしょう、肉ばっかり食べていると、明らかに体調がおかしくなっていきます。
食べる肉の量が増えれば増えるほど、食べる野菜の量も増やしていくべきです。
若いころはあまり気づかないことですが、中年以降になると、もろに体調に影響します。
ガッツリという表現で煮物野菜をむさぼるというおいしさ
がっつりと食べる料理は、肉料理でなく、野菜料理であってもよいはず。
大根の煮物、ニンジンやシイタケの煮物、ゴボウの炒め物をガッツリ頂くことも、食欲を満たしてくれるかなり心地よい作業です。野菜以外のダシのおいしさもあります。
肉をむさぼると、後で消化不良を起こす場合がありますが、野菜ごときでは、消化不良を起こしにくい。
サラダをむさぼるわけではなく、味のしみた野菜の煮物をむさぼるわけですから、ご飯もすすむわけです。「むさぼる」と表現できるほど、多量に食べたのです。
都市部では野菜の価格が高いせいか、以外と、野菜をむさぼる経験をした人は、少ないようです。
一方、野菜が余っている地方で育った私は、肉よりは野菜をむさぼった記憶の方が多いのです。
近所で取れすぎて余った野菜を消費するために、どさっと煮物にされた料理を、中高生のときにガツガツ食べる経験は、今となっては貴重なものです。
それがあって、今のカラダが出来上がっているのでしょう。
葉物野菜という表現からイメージできるおいしさとは
一般的に、葉物野菜はサラダで食べるイメージが強いです。実際そうかもしれません。しかし、量を食べるためには、熱を通した葉物野菜が好適です。鍋料理に使う葉物野菜は、鍋のなかで熱が加わっておいしくなりますから。
葉物野菜の和え物は、量をたくさん取れるという点で良い料理です。
しかも、ドレッシングでなく、醤油、砂糖、みりん、酢などによって味付けされており、発酵系の味を同時に楽しめることができます。このおいしさはたまりません。
ごまといっしょに和えてあると、香ばしさもあって食が進みます。野菜でも香ばしいという表現ができる味なのです。
根菜という表現からイメージできるおいしさとは
根菜という表現から連想されるのは、地味なイメージです。
1種類の根菜を煮物にすることは、あまりありません。筑前煮で代表されるように、いろんな根菜をいっしょに煮物にすることが多い。
根菜の煮物として最近目につく料理は、コンビニにもあるおでんの大根です。
根菜の煮物は、ダシで煮られているため、野菜そのものの味ではなく、どちらかというと食感を楽しんで、同時に、ダシの味を楽しむことになります。このおいしさです。
生の根菜を食べる機会は、あまりありません。「大根おろし」くらいでしょうか。
根菜は、醤油やダシとともに料理されて、初めてその良さが引き出されると思います。
キノコ類という表現からイメージできるおいしさとは
キノコ類と表現されても野菜の1種であるといたします。
以前は、キノコといえば干しシイタケくらいしかなかったのですが、最近は栽培技術が発達して、いろいろなキノコを食べることができます。
強い味がないキノコですが、煮てみると、ダシがあることに気づきます。このおいしさです。
シイタケのダシは有名ですが、エノキタケやエリンギといった他のキノコにもそれぞれダシがあります。
キノコ自体がスポンジ状なので、スープを十分に吸ってもらったうえで食べると、キノコだしと、食感と、スープの味と、いっぺんに楽しむことができます。スポンジ状という表現は、もっと良い表現があるかもしれませんね。
豆類という表現からイメージできるおいしさとは
意外と食べられていないものとして、豆があります。野菜の1種として表現します。
ダイスは、納豆として食べられる機会がありますが、煮物の豆は、家庭料理として出てくることは、あまりないと思われます。でもおいしさはあるのです。
正月に黒豆を食べることがあります。カレーに豆を入れることがあります。サイドメニューとして豆の煮物をスーパーで買うことがあります。
特にダイズは、栄養的にも優れているので、煮物にして積極的に食べたいものです。
草食系と表現される人は野菜のおいしさをわかる人と関係ない
野菜が好き、というと、肉食系の反対というイメージがあり、草食系と思われがちです。しかし、決していわゆる草食系ではないのです。野菜「好き」なので、カラダの好調さの点では、むしろ健康そのもの。活動的であるハズです。
まとめ
野菜好きと表現されてしまうと、おとなしい印象を持たれがちですが、草食動物がすべておとなしいわけでもない。
野菜好き人間は、野菜のおいしさをわかっているので、健康的で活動的な人種である可能性が高いのです。