ラインを使いこなしている若年層にとっては、もはや年賀状の習慣は、なくなりつつあるようです。
1枚数十円を払って、印刷して、送る、という作業は、けっこうめんどうで費用もかかります。
年賀状を突然やめるのは相手にとっても失礼かもしれませんから、やめるための準備のあれこれをご紹介します。
年賀状をやめることができない非デジタル世代
やり取りをやめるわけでもなく年1回の連絡だけ、そんなつながりもあっていのでは、と思ってしまう年代です。
古き良きのんびりリズムを持った、非デジタル世代です。
年に1回くらい、手書きで一人ずつコメントを書いて、ポストに入れに行く。
そんな手間暇があってもいいのかな、とつい思ってしまいます。
しかし、めんどうであることに変わりはないのです。
過去の年賀状もたくさんあって、写真が付いていると捨てることをためらってしまいます。
紙をやめるため、もらった年賀状も送る年賀状もデジタル化してみる
50~60歳くらいであっても、メールは普通に使っているハズ。
郵便をやめる代わりに、メールを使って年賀状を出してしまってもいいのではないか、と思い立ちました。
しかし、相手の住所を知っていても、メールアドレスを知らないという場合は、ありがちです。
以前に連絡をとったメールアドレスが、今も使われているかどうかも、心配な点です。
しかし、やってみなければいつまでたっても、紙で郵送する年賀状の習慣が続きます。
仕事関係では従前のとおり郵便で送るとして、友人関係では、年賀状をデジタル化してメールで送ってみよう、とついに行動を起こしました。
一方で、いままでもらった年賀状の束をどうするかも切実な問題です。
スキャンしてデジタル化してしまいましょう。
スキャンがなければデジカメで写真に残してしまいましょう。
次は、年賀状をメールで送ったときの実体験です。
デジタル化した年賀状をメールで送って次年度に備えてやめる準備
メールアドレスがわかっている友人には、年賀状の図柄をpdfファイルに変換し、メールに添付して、メールで送りました。
そのときに、来年から紙の年賀状をやめること、また、年賀状をデジタル化することを宣言しておきました。
メールは瞬間的に届いてしまうので、元日の午前中にbccの宛先に複数のアドレスを入れて、いっせい送信しました。
ただし、メールアドレスがわからない友人には、はがきに「アドレスを教えて」と書いて、来年以降のデジタル化に備えて準備しました。
メールアドレスをメール返信で教えてくれたのは数名でした。1月の2日や3日になって教えてくれました。
紙で送る年賀状をやめるためにデジタル化してpdfファイルを作る方法
さすがに住所も手書きですという人は、そろそろ手書きをやめることを考えてもいいかもしれません。
最近の年賀状作りは、書店で販売されている年賀状作成ソフト付の本を利用することがほとんどです。
年賀状作成ソフト付の本は¥400くらいで毎年年末に発売されます。
その本に添付されているソフトを使えば、年賀状は簡単に作成できます。
ソフトを使って完成した年賀状をハガキに印刷せずに、pdf化すればデジタル化年賀状のできあがります。
pdf化するためのソフトは、フリーソフトで簡単に入手できます。
「フリー✖pdf化」で検索すれば、いろいろと出てきます。
印刷するときにプリンタを選択せずに、pdf化ソフトを選んで出力できるようにセットアップできれば、簡単にpdf化できます。
デジタル化年賀状のそっけなさをやめるためのひと工夫
デジタル化した年賀状は、文字が手書きでないため、そっけない印象を与えてしまいます。
年賀状には、できれば手書きでメッセージを入れたいものです。
年賀状に手書きメッセージを電子的に入れられると、自分自身のデジタルスキルも向上した気になれるので良いですね。
1つの方法は、あえて紙に手書きした文字メッセージを使う方法です。
手書きした紙をスキャンで読み込んで、pngファイル(画像ファイルの1種)にします。
pngファイルは、背景を透明に加工できるので、背景を透明加工してから、年賀状に電子的に貼り付けることができます。
透明加工は、ウェブ上で可能です。「png✖透明加工」で検索すれば、見つかります。
手書きメッセージを何種類か用意するか、あるいは、送る人一人ずつ用意しておけば、あとで楽になります。
電子的な貼り付けは、購入した年賀状ソフトの画像加工処理を使って、簡単にできます。
できあがった年賀状には、デジタル画像でありながら手書きのメッセージが入っています。温かみがあるメッセージですね。
これだと、紙の年賀状をやめる代わりにデジタル化年賀状もいいな、と相手に思ってもらえそうです。
まとめ
デジタル化年賀状に手書きメッセージを入れる方法は、少しややこしいですが、慣れてしまえば簡単です。
紙の年賀状をやめることと引き換えに、自分自身のデジタルスキルをアップさせるのもいいのではないでしょうか。
ハガキは手書きで紙に限る、というこだわりがないミドル世代であれば、年賀状のデジタル化に挑戦しても良いのでは。