俳優と歌手を比べて、どっちが良いとか悪いとか、私がとやかく言う資格はありません。
年齢を重ねると、見た目やワザに陰りが見えるのはしょうがないことです。
俳優と歌手と、どちらが加齢の影響を受けやすいのでしょう。
ちょっと考えてみました。
俳優さんはセリフを覚え続けるノルマがある
老人役もありますので、年齢を重ねても俳優業の需要はあるのでしょう。
若いときよりも見た目は若干衰えるのかもしれませんが、役作りという点では、年齢は関係ありません。
ですので、年齢を重ねても俳優業は続けやすいのでは、と思ってしまいます。
しかし、大切なポイントがあります。
俳優さんは、新しい映画やドラマごとに、セリフをすべて覚えなければなりません。
年をとってから丸暗記って、かなり負荷がかかると思うのです。
それを難なくやってのける俳優さんは、すごいのだと思います。
一方、記憶力以外はどうでしょう。
俳優さんは、表情が命と思えるのですが、顔の表情筋を自由自在に扱えるなら、名演技を長く続けられますね。
顔の表情筋が硬直しない限り、演技のうまさは、年齢を重ねてもあまり下降しないと予想します。
歌手は声量を保つためにトレーニングを続けるノルマがある
これに対して、歌手はどうでしょう。
ヒット曲をいくつも持っている人は別ですが、決まった歌を同じように歌うという点では、あまり記憶力に頼らなくてもよさそうです。
年齢を重ねて最も困るのは、「声」ではなでしょうか。
以前と同じキーの高さで歌えない歌手さんがちらほら見受けられます。
声帯を自在に動かすことは、カラダの一部を自由自在に動かすことです。
体力が落ちてきたカラダにとって、声帯を思い通りにあやつることは、難しいと予想します。
筋トレと同じで、依然と同じように歌うためには、トレーニングの継続が必要です。
ボイストレーニングという「筋トレ」のようなものを続ける必要があるといえそうです。
こんなことを考えると、年齢を重ねた歌手は、カラダの維持が大変そうです。
どちらであっても加齢しても維持するのはけっこう大変
俳優であっても歌手であっても、まずは見た目を整えてからカメラの前に立ちます。
プロですから。
技術の進歩によって、年齢を重ねても、それなりに若く見せることは可能のようです。
でも、セリフ、または、声量といった、肝となるものは、やはり自分自身のご努力で維持するしかないのでしょう。
記憶するための頭の維持であったり、声帯をあやつるカラダの維持であったり、努力しないとプロとしてカメラの前に立つことはできない、と予想します。
といったことを考えると、俳優や歌手って、けっこうすごいことを平気な顔をして実行してるのではないだろうか、と思ってしまいます。