脱炭素という号令がかかり、世界中が石油以外のエネルギー開発を進めています。
日本もそのなかの1国。
ですが、石油に代わるエネルギー技術は、進んでいるのでしょうか。
技術自体はあるかもしれませんが、世の中にその技術を広める仕組み作りが進んでいないようにも思います。
充電ステーションも、水素ステーションも、街中で見かけませんから。
水素エネルギーは注目されていますが、どうやって水素を作り出すかが問題です。
いまだに石油から水素だけを取り出す技術が優勢なのだとか。
国の周辺に海水が多量にあり、海水から水素を作り出そうと思えば可能なのに、海水から水素を作り出す方法は、電気が必要なので非効率なのだそうです。
では、電気エネルギーはどうでしょう。
エンジンをすべて電気モーターに変えたとしたら、いったいどれだけの電気が必要でしょうか。
考えたたけで、途方もなく電気が必要と予想できます。
しかも、作り出した莫大な電気をどうやって貯めておくのでしょう。
ヨーロッパでは、風力発電を増やすそうです。太陽光発電も行うようです。
自然エネルギーということですね。
しかし、そもそも自然エネルギーの元は、太陽です。
太陽からのエネルギーが地球に熱をもたらし、その熱の偏りが風を起こし、地球の表面で対流が起こっています。
太陽ってエネルギーの塊です。
太陽は、水素が「核融合」することでエネルギーを生み出しています。途方もない量の水素があるため、核融合が終わるのは、ずーっと先の話です。
これからも、延々とエネルギーを地球に送り続けてくれるでしょう。
太陽で起こっている「核融合」と反対のしくみでエネルギーを生み出すのが「核分裂」です。
これぞ、原子力発電のしくみです。
太陽も、原子力も、核エネルギーという意味では同類といえそうです。
莫大なエネルギーを生みだすのです。
今後のエネルギーをまかなうために、つなぎのエネルギーになるかもしれませんが、再び原子力エネルギーに手を出すしかないのでしょうか。
莫大なエネルギーを生み出す原子力という「ニセ太陽」を手に入れてしまった人類は、そうそう簡単に核エネルギーを手放すとは思えません。
核エネルギーのうち原子力エネルギーは、核分裂によって放射能が多量に出てしまいます。
安心できません。
一方で、「核融合」の技術も進みつつあるようです。人工太陽を地球上に作ってしまえということです。
核融合でも、まったく放射能がでないとはいえないようです。
でも、やっぱり人間の欲は計り知れなく、核融合でエネルギーを人工的に作り出したいのでしょう。
核融合に関しては日本の技術は進んでいるようですが、いまだ道半ばです。
個人的には、海水からどんどん水素を作り出す技術を開発してほしいのです。
しかし、核融合の技術も進めていくのでしょう。
莫大なエネルギーを一気に取り出せる核エネルギー。
いったん手に入れてしまった核エネルギーを人類が手放すとは、とうてい思えません。