巣ごもりの生活が長引いたせいで、アルコール飲料の販売量が好調なのだとか。
お酒が好きな人はけっこういますね。
そうではなく、「酒でも飲まないとやってられないわ!」かもしれません。
適量のアルコールは気持ちをほぐしてくれるので、特に多人数で話をするときには便利です。
一方、飲みすぎるとカラダに害を与えるのがアルコールです。
アルコール中毒になったら大変です。
ところで、身近にあるものでアルコールと同じように中毒性や依存性のある食品があります。
それは、みんな大好きな「スイーツ」。糖分が多い甘い食べ物です。
糖分って栄養素の一つ、エネルギー源なのだから問題ないのでは?と思うかもしれません。
しかし、糖分はアルコールと同じように、中毒性があって、食べすぎると大変なことになるのです。
糖分は油断しがちな中毒性食品といえます。
例えば、チョコレートを食べ始めると、バクバクと止まらなくなりませんか。
例えば、夏にアイスクリームを毎日食べないと気が済まなくなりませんか。
スイーツは基本的においしいので、どんどん欲しくなります。
もちろんエネルギー源になりますが、害もあります。
有名なのは糖尿病。
糖分をとると血糖値が上がりますので、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。カラダの重要な機能です。
インスリンがあまりにも出続けると、インスリンを分泌する機能が弱ってきます。
インスリンが出にくくなると、血糖値が上がったままになって、全身におそろしい症状が出ます。
特に、血糖値が急激に上がる「血糖値スパイク」は、カラダにかなり負担をかけます。
砂糖がダイレクトに入っているスイーツを食べると、実は、血糖値スパイクが起こっています。
健康な状態であればいいのですが、年齢を重ねてすい臓の機能が落ちつつあると、血糖値スパイクはかなり負担になります。
アルコールがカラダに合わないという話は聞いたことがありますが、糖分がカラダに合わないという話は聞いたことがありません。
やさしい顔をして、カラダをジワジワと傷めつけてしまうのが糖分なのかもしれません。
糖分はカラダのエネルギー源ですが、甘いものだけがエネルギーではありません。
デンプンだって糖分です。エネルギー源です。
血糖値スパイクを起こさないためには、カラダに吸収させるスピードを遅くすればよいのです。
例えばご飯に含まれるデンプンは、砂糖よりも吸収時間がかかります。
同じデンプンでも、炊き立てごはんよりも、冷えたごはんの方が、吸収時間がかかります。
そうなのです。カラダに吸収されにくい糖分を食べる、または、吸収されにくい食べ方をすれば、カラダへの負担も小さくなります。
一般的に、吸収の良いものを良かれと思って食べがちですが、糖分については、吸収されにくい食べ方がよいのです。
野菜を食べたあとにご飯を食べるという順番は、最近では有名ですね。
これも血糖値を急激に上げないため、血糖値スパイクを抑えるためです。
ですので、すきっ腹にいきなりスイーツは、自爆行為です。
すべての食事を終えてから、すこしだけスイーツを楽しむようにすれば、なんとかカラダへの負担も抑えられるのでは?
スイーツ好きの自分に言い聞かせておきます。