職場でこんな人いませんか。
なんだか要領よく立ち回って自分自身はあまり動いてないのじゃないの?という人。
一方で、マメに動いてさっさといろんなことを進めてしまう人。
職場の雰囲気にもよりますが、後者の人はこき使われてしまいがちです。
人としては後者の方が好感を持てますが、だからといって前者の人が悪者ではありません。
むしろ、前者の人のほうが会社で評価されていくことが多いのでしょう。
こんな現実に理不尽さを感じる場面は多いのですが、理不尽さを感じる必要はないかもしれません。
職場でリーダになってあれこれ指示する人は、できるだけ楽して仕事を進めたいという「合理的」な考え方をしているはずです。
人がどんな感情を持とうが、あまり関係ありません。
少ないエネルギーで最大の成果を出すことだけを考える傾向にあります。
言い換えると、できるだけ楽して得をしたいという考え方です。
組織にいて利益を追求する資本主義社会にいる限り、そんな人も必要です。
ただし、周囲の人から尊敬されるかどうかは、別問題。
尊敬されて組織をまとめる人もいれば、役職を最大限利用して自分の成果にする人もいます。
極端な場合、周囲から煙たがれながら仕事を回している状況だってあるのです。
なので、職場の上司に人間性を要求するのは、無駄かもしれません。
本当にその人を評価できるのは、その人の周囲にいる数名だけ、という話を聞いたことがあります。
そうでしょうね。総合評価できるのは、周囲の数名でしょう。
多様性の時代ですから、いろんな人がいてあたりまえです。
少し横着な人がいたからといって排除すること自体ルール違反になります。
そもそも、だれもが組織の上に立つことはできません。
その他大多数がいるからこそ組織が成り立つのです。
その他大勢のなかで、たまたま選ばれた自分が、大勢のなかにいる(マメに仕事してくれる人)に支えられている、という事実に気が付いただけでも、組織の上に立ったその人は、成長できたといえるのでしょう。
なので、組織の上に立ったからえらいとか、自分は単なる社員だからどうとか、考える必要はないと思うのです。
現実社会は、上に行くほど収入が増えるしくみになっていますから、その点だけが問題です。
収入の問題は、組織にしがみつかなくったって解決できるような時代になりつつあります。
マメな人だからこそ、工夫しだいで収入も増やせるチャンスがある。そんな時代になったようです。