なにかと集中力は必要です。
「選択と集中」が重要だ、といった言葉をよく耳にします。
人間様はなにかと気持ちがいろいろと散漫してしまうので、確かに集中力は必要でしょう。
しかし、セキュリティという点では、集中管理は危険です。
分散させておいた方が、何かあったときに安全ですね。
1つがなくなっても、ほかのどこかに保管されていればなんとかなりますから。
今話題の「ブロックチェーン」という技術も、分散させることがキーポイントのようです。
技術の詳しいところまではわかりませんが、ブロックチェーンの技術があるからこそ、暗号資産(仮想通貨)が成り立っているようです。
ネット上でセキュリティを確保しようとしたときに最も確かな技術は、いまのところブロックチェーン技術なのかもしれません。
暗号化さえしておけばいいのでは?と、素人なら考えます。でも、
どこかの1か所のサーバーに暗号化した情報を保管しておくと、そのサーバがハッカー集団に狙われてしまったら終わりです。
ブロックチェーン技術は、「暗号技術によって過去の取引履歴から現在の取引までつなげていって、改ざんされていない取引履歴を保つ技術」なのだそうです。
わかりにくいですが、重要な情報が、1つのサーバで管理しているわけではなく、ネット上で分散されて管理されているそうです。
ネットに限らず、危機管理という点ではたいていの場合、分散がキーワードですね。
お金を預けるときも、1か所の銀行ではなく、複数の銀行に預けるという対策があります。
1つの銀行が倒産したとしても、残りの銀行から無事にお金を引き出せるので、安心です。
このように、セキュリティの点では、「分散」させる行為は有利なのです。
ひょっとしたら、会社組織でも同じことがいるかもしれません。
人間様の各人の脳は集中させないと役に立たないかもしれませんが、組織のトップの権限は、少しは分散させておいた方がよいのかもしれません。
権限が集中しすぎると、何かと気持ちが大きくなって、失敗をやらかす人も出てくるでしょう。
どこかの国でも、権限を持ちすぎた人が、誤った判断をしてしまった感があります。
ひとりひとりの人間様は集中も大切ですが、人間様があつまる集団のなかでは分散も大切なようです。
集中と分散のバランスを常に考えておく必要がありそうです。