世界はまだまだ一枚岩ではなく、いろんな価値観が混在しています。
日本にいると、アメリカや西ヨーロッパ的な民主主義という考え方に対して、あまり違和感がありません。
明治時代以降の教育のたまものでしょう。
しかしよく考えると、たかだか100年以内の間です。
ちょっと前までアメリカは敵でした。
もっと昔になると、中国さまさまでいろいろな技術を大陸から受け入れていました。
なので、いまだに日本は東洋の島国であり、独特の習慣のある国なのでしょう。
まるっきりヨーロッパ的な考え方に代わるなんてありえないのです。
いまのところ、民主主義に代わる、さらによい思想は存在しないように思います。
民主主義にも欠点があり、ヨーロッパの思想にも欠点がないとはいえません。
かといって東洋的な思想が万能とも思えません。
あくまでもヨーロッパで生まれた民主主義的な変え方が、今の世の中でも最も大切にすべきこと、なのだと思います。
なので、アメリカやヨーロッパ的な考え方すべてが良いというわけでもなく、ご近所の国とうまく付き合っていく方法を、東アジア的な考え方から導き出す必要があると思うのです。
アジア大陸の方でヨーロッパ的な考え方が広がりつくすとは思えませんので、アジアのヨーロッパ化を待っていたら、どれだけ時間がかかるか。。
それよりも、アジア的な、しかも、人権をきちんと尊重した考え方でアジアがまとまっていければ、それに越したことはないでしょう。
それが難しい。。。。
ヨーロッパで発達してきた民主主義をまるごと盲目的に受け入れるというよりは、人権尊重を第1に、どうしたらもっと住みよい国になるのだろう、そういった「客観的」な視点が必要かもしれません。
その一方で、ミサイルが飛んでくる、近くの島が攻め込まれるかもしれない、といった、安全を脅かす心配事もあります。
民主主義なんてきれいごとを言っていられない状況になるかもしれません。
そうやって、結局、歴史が繰り返されるようにも思います。
一人の人間が活躍できるのはせいぜい数十年ですから、人間が変われば、世の中は流動的に変わります。
だから、戦争って繰り返されるのでしょうね。