沖縄が日本に返還されてから50年ですか。
私が生まれた後のおはなしだったのですね。
琉球王国に江戸時代はない、という話を聞いたことがあります。
一方、北へ目を向けると、北海道だけでなく東北地方にもアイヌ語由来の地名をみかけることがあります。
日本って、複数の民族があるのでは(今もあるのでは)、と思う瞬間です。
琉球だけでなく、アイヌについても、最近、よく話題になっています。
いま話題のロシアという国は、アイヌ民族が自国の民族である、と宣言したことがあるそうですね。したたかです。
今になって話題に挙がるということは、あまり誰も言いたがらなかった歴史があるのではないかと思ってしまうのです。
勉強不足でまだよくわかりませんが、少なくとも、日本は単一民族だと軽々しく言うのはどうかと思います。
大和民族が多数派である、という言い方はほぼ正しいと思いますが、民族の数を数えるのはかなり難しい。
そもそも民族って何?から始まります。
ウクライナ情勢を見ていてもわかるように、見た目はほぼ同じで、話す言葉も互いに似ていたり。
それでも民族は違うと思っている人がほとんど。
国の境界線と、民族の境界線とが異なることは、お隣の2つの国を見ても事実といえるでしょう。
日本だって戦国時代には、多数の国で互いに争っていたではありませんか。
同じ大和民族のなかでも戦争をしていたのですね。
こんなことを考えていると、民族が違うとは、風俗習慣が違うことなのかもしれません。
もしそうだとすると、日本国にはいったいいくつの民族があるの?という問いかけに対して、明確な答えはありません。
世界のなかに単一民族の国家なんて、ないのではないかと思えてきます。
大和、琉球、アイヌ、これらの民族を区別できたとして、それぞれがたどってきた歴史を少し勉強するだけで、歴史観は変わります。
学校で覚えた年表だけが歴史の事実ではないことに、いまさらながら気づきます。
朝鮮半島の人たちと、日本の人たちは、世界中の国々のなかでは考え方が似ているけれど、でもやっぱり違うという事実。
姿かたちが似ているから親近感はあるのだけれど、でも中国の漢民族の人たちの考え方はもっと違うという事実。
この事実がこんなにはっきりわかってきたのは、やはりインターネットのおかげかもしれません。
同じように、琉球、アイヌ、台湾の先住民族についてだって、もしかしたら、調べてみるとかなりびっくりする歴史があるかもしれませんね。