ユーラシア大陸から日本列島を見たら、ちっぽけなものです。
日本は小さい国だから。。。。と社会科の授業でよく言われたと思います。
でも、人口は多いので、決して小国ではないですよね。
そんな日本の本州に住んでいる人は、伊豆諸島や琉球列島をどのように見ているのでしょうか。
無意識のうちに、どこか離れた場所にある遠い不便なところ、と思ってないでしょうか。
昔、日本のトップにいた偉い人が流されたのも、離島でした。
本州自体が離島なのに、本州よりも小さい島を指して「離島」扱いしています。
この心理って、なにも日本に限ったはなしではなく、世界中にあるような気がします。
ヨーロッパ大陸の一部であるフランスが、島国のイギリスをかつてはどのように見ていたか。
アジアの大国である中国が、文化が流れていった離島の日本を、かつてはどのように見ていたか。
インドから見たスリランカは、どのように見えていたか。
結局のところ、大陸から文明が流れていったような気がして、川上にいるような気分になっているのが、大陸の人ではないでしょうか。
100%間違っているとはいえませんが、決して正しいとも思いません。
島には「ガラパゴス」進化するキャパがあるからです。
産業革命はどこで起こったか、アジアで最初に西洋文化をうまくとり入れた国はどこか、などなど、事実はいっぱいあります。
なんだか日本を擁護するような意見を述べましたが、本州から見た離島の扱いかたも同様です。
離島は何もなくて田舎だから、単なる不便な場所だろう、、、と思ってませんか。
もしかしたら、大陸は、日本に対して同じような見方をしているしれない、と気づきましたか?
長い歴史のなかでは、日本っていう国は、そんな見方をされていたのかもしれません。
もちろん時代は変わっていきますので、そんな考え方がいつまでも続くとも思えません。
立場が変わるとなんとやら、、、といいますが、見方を変えるだけで、自分の「見られ方」に気づく瞬間があります。
まったく予想しなかった見方に気付くだけで、物の見方に「幅」ができます。
まったく想像しなかった他人様の視点に気付く瞬間です。
これは、年齢を重ねないとなかなか気づきません。
年の功とはこういったことを指すのかもしれません。