自分が中学生や高校生であったころ、少しだけ年上のお兄さんやお姉さんがテレビで活躍していました。
特にアイドル歌手。
いまでも曲名がすぐに出てきます。イントロクイズも回答できそうです。
それだけインパクトがあったということですね。
アイドル歌手に限りませんが、そのころ見ていた俳優さんなどのタレントは、徐々にテレビに出なくなります。
数年たってカムバックする人もいれば、まったくテレビで見なくなってしまった人もいます。
十年以上経過してもテレビで見かけないタレントさんは、今でも当時のままでいると勘違いしてしまいます。
でもどうでしょう。
久しぶりに見るタレントさんは、あたりまえですが、ずいぶん雰囲気が変わっています。
かなり老けた人もいれば、あまり変わっていない人も。
こんなとき、年月の経過を実感します。
親戚の子供がいつの間にか大人になっていくように、確実に年月が経過しているのです。
そして、自分自身もかなりかわっているのだろう、、、と気づきます。
外観だけではありません。
歌手の人で目立つのですが、以前のように声が出ていない人がいます。
いっそ、CD音声の歌だけの方がよかったのかも、、、と思うほど声が出ない人もいます。
ということは、自分自身もなんらかの機能が落ちているはず。
声は出ないわ、喋りが遅いわ、歩く姿勢が老けているわ、、、
他人さまを観察して気づく自分とは、こういったことでしょうか。
同年代のタレントさんがテレビに出演すると、もちろんタレントさんの方がきれいに仕上がっているのでしょうけど、がんばってもこんな外観かな、と割り切れます。
自分よりも10歳以上年上の有名人は、そろそろ老人になりつつあります。
あんなに活躍していた人も、どんどん老人化していくのです。
あたりまえなので、どうしようもないですが、10年後の自分と重ね合わせて、いろいろと考えさせてくれます。
ピークだった頃と同じようにはできませんが、それでも、足を高く上げてダンスしたり、ヒールをはいてステージに立ったり、みなさん元気です。
今でも高音を張り上げて歌える歌手さんは、そうとうなボイストレーニングをしているのだろうな、と容易に想像できます。
そんな人たちを見つつ、自分の姿と重ね合わせて、この先自分が何をすべきかを考える良いきっかけになります。
そんな目でタレントさんを見ているのは、わたくしだけでしょうか。