原子力発電を復活させる方針だそうです。
遠い外国で戦争が起こったこと、石油や石炭を燃やし続けなければ電力が得られないこと、などを考えるとやむを得ないのかもしれません。
しかし、古い原発の稼働年数をさらに伸ばすとか、新型原発の建設を進めるとか、ちょっと待ったと言いたい点もあります。
あくまでも原子力発電は、次の時代へのつなぎとして、仕方なく利用するなら納得です。
次の時代に何が主役になるのか、または、いろんな発電方式を活用していくのか、まだまだ不透明であるように思います。
次の時代のエネルギーになるかもしれない、水素ガス。
水素ガスを作り出すには、まだ、石油や天然ガスから水素ガスを取り出す方法が主力なのだとか。
でも、水素ガスは、水を電気分解すれば作れるはずです。
水素ガスを作るために電気を使うなんてもったいない、電気はそのまま使うのが良い、という考え方もできますが、貯めにくいのが電気の弱点です。
せっかく発電した電気について、昨年、こんなことがありました。
風力発電や太陽光発電は、発電量が多すぎると「ストップ」がかかってしまいます。
なんとももったいない仕組みになっています。
電気を水素ガスという形に変えておけば、電池の中に電気をためる必要はありません。
電気エネルギーを水素ガスに変えて貯めておけばよいのです。
水素ガスをためておけばいつでも電気や熱へ変換できます。
理想かもしれませんが、理論的には正しいです。
水素ガスをためる技術、貯めているときの保管技術、水素ガスを使うときのコツなど、まだまだ水素ガスの取り扱い方に慣れていないはず。
せっかく原子力発電を再開するのなら、その電気で水素ガスを水から作って貯めてみたらたよいと思います。
実際に水素ガスを貯めて、移送して、供給して、使う。
このサイクルを実験段階で実行して初めて、水素ガスの取り扱い方がわかるはずです。
原子力発電という少し危険な発電方法から得た電気を、少しだけ安全な水素ガスへと変換して、さらに利用してみる意義は大きいです。
水素ガスは爆発しやすいので決して安全とはいえませんが、水素ガスを取り扱ってみて初めてわかることだってあります。
今後、風力や太陽光を利用して、水から水素を作り出せるかもしれません。
余った電力で水素ガスを製造できれば、水素ガスのかたちでエネルギーを備蓄できます。
原子力発電を再開するのは仕方ないとしても、次のエネルギーを見据えて今から準備してほしいと願う一般人です。