身近にいる動物といえば、どうしもイヌやネコを思い浮かべます。
子猫や子犬の動画を見ていると、かわいくて仕方ありません。
でも、生物はもっともっと多様ですね。
NHKの番組でよくある「自然を題材にしたドキュメンタリー」を見ていると、つくづく実感します。
身近といえば、昆虫もそうですし、道端に生えている雑草もそう、目に見えないばい菌なども。
生物感のない都市生活をしているようでも、決して人間様だけで生きているわけではない現実があります。
森の中へ一歩踏み入れると、まったく違った生物生活圏があります。
お互いに食うか食われるかの残酷な生存競争です。
一方で、種類の遠い生物同士が協力し合っている姿もあります。
もちろん、人間のような頭脳があるわけではないので、意識して助け合っているわけではありませんけど。
有名な話としては、アブラムシ、テントウムシ、アリの関係があります。
アブラムシはテントウムシの餌ですが、したたかにアリへおやつを与えます。
アブラムシは、おしりから甘い蜜を出すんですって。
そうなると、アリはアブラムシに夢中ですから、アブラムシを食べにくるテントウムシを追い払います。
うまくいくのであれば、最終的な勝者はアブラムシでは?
アブラムシが考えてこんなことをしていたら天才ですが、頭脳犯ではないのが不思議です。
長い年月をかけて遺伝子の変異がそのような関係を生み出したのでしょう。
種の異なる生物間の関係がいつのまにか成り立ってしまうなんて、かなり不思議です。
生物間には、お互いに利益を共有し合う「共生」という関係があります。
利益が一方に偏りすぎている場合、「寄生」になるようです。
人間のおなかに住み着く寄生虫は、人間が受ける利益が少ない「寄生」なのかもしれません。
昆虫に限らず植物だって、昆虫や動物にエサを与えながら自分の勢力を広げています。
蜜を与える代わりに昆虫に花粉を運ばせている花たちは、なんともたくましい。
昆虫は、無意識のうちに他の場所へ花粉を運んで、受粉を助けているのですから。
共生にしても、寄生にしても、一言でいえば「したたか」です。
この「したたか」さに、なぜか強く魅力を感じます。
自分に欲しい能力は何かと問われたら、容姿でもなく、お金でもなく、「したたかさ」です。
「したたかさ」があれば、多少の犠牲はあるかもしれませんが、自分の思った通りに生きていけそうです。
生物のうちの動物、動物のうちの人間、人間のうちのたった1匹ですが、私はそんな生物になりたい。
といった生物妄想をしているうちに、文章が終わりそうです。