人間様の能力には、五感があります。
詳しくは、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚があります。
なかでも高度な作業のために使う感覚は、視覚や聴覚です。
人間様は、主に聴覚や視覚を使って高度な情報を受け取っています。
視覚情報は、受け取る情報のなかで最もたくさんの情報を含んでいますよね。
一目で概要がわかってしまうのも、視覚(目)のおかげです。
ただ、他人様とのコミニュケーションでは、視覚よりも聴覚を多く使います。
言葉を交わして情報交換しますので。
ということは、受け取るときの情報は(目からの)視覚情報が多いのですが、
発信するときの情報は、聴覚(耳)を使いながら脳で処理し、同時に喉を使って声を発しています。
そう考えると、思ったよりも聴覚って大切ですね。
テレビよりもラジオ好きの自分が言うと説得力が下がりそうですが、耳からの情報は大切だと思うのです。
特に、しゃべりが上手な人の会話。
上手な話を聞いていると、いつのまにか勉強になります。
プロは、音声情報だけで、どうやって伝えるかを考え抜いたうえでしゃべっているわけですから、当然、伝わりやすいしゃべり方をしています。
伝わりやすい話を聞いていると、自分がしゃべるときの参考になります。
実は、文章を書く時の参考にもなります。
伝えるためには、前提をいくつか重ねていって、相手の頭の中に映像を描かせる必要があります。
ということは、自然と起承転結型の流れで伝えないと理解してもらえないハズです。
または、理論的に順序良くならんだ文章構成でないと理解してもらえないハズです。
そのようなおしゃべりの流れのなかで、急に面白いことを言うと、初めて「話が面白い」となるのです。
こんな作業を常におこなっていると、文章を書くときも自然と文章に流れが出てきます。
わかりやすい文章を書くためには、わかりやすいしゃべりをしてくれる人の音声を聞く。
こんなところにヒントがあったなんて。
音声情報だけしかつたえないラジオは、捨てたもんではないですよ。
音楽だって、基本的には音声情報ですから。