私だけでしょうか。
WBCの余韻がまだ少し残っています。
自分と世代が違う若い人が活躍している姿は、何度見てもいいものです。
監督の雰囲気が昔の監督像と違うのは、監督がテレビでしゃべっている姿を見ればわかります。
やわらかい物腰だけど、やっていること自体はかなり大胆。
選手とのコミュニケーションはソフトだけど、バッサリと判断している。
私は、子供のころ残念ながら野球というスポーツをあまり好きになれませんでした。
子供のころから目の前にあるスポーツは野球だったので、当然、キャッチボール程度はしましたが、どうも好きにはなれない。
野球に興味がない、なんて当時の男の子としては「変人」でしたから、決して言いませんでしたけど。
でも、今でも運動は続けているおじさんです。
スポーツ自体は好きなのです。
子供の頃に見ていた野球というスポーツには、大人が寄ってたかって興奮していました。
野球というスポーツの面白さに群がっていたというより、何かおじさんの余暇のような雰囲気を感じてしまったため、あまり近寄りたくなかったという理由もあります。
ベースボールというスポーツは、アメリカからやってきた後、日本で「野球道」という武道に変化したのではないかと思っていました。
武道自体は好きなのですが、なにか封建的な匂いがするといいますか、年上の人のアドバイスが絶対的といいますか。
少年時代はそれでもいいのかもしれませんが、ある程度の年齢になると、自分であれこれ考えながら実行するのがスポーツの面白さでもあります。
以前なら、大谷さんのような選手は、(悪気はなくても)周囲の人に抑え込まれていたのかもしれません。
だれにもつぶされずにここまで来たことに、時代の変化を感じます。
いまや野球というスポーツは、マイナースポーツへの道へ進むのではないかという危機感すらあります。
私が子供のころには予想できなかったことです。
純粋に野球というスポーツを楽しめればいいのですが、メジャーなスポーツであるがゆえに、大人の事情がからんでしまい「純粋さ」がどこかへ行ってしまいがちです。
野球ってゲーム性があって面白いかも、と思ったのは、実は今回が初めてかもしれません。
マイナースポーツが好きな私は、常にマイノリティ感を持っていたのですが、WBCを見てから少し変わりました。
いまどきの野球選手が、昔の野球選手のイメージと違うというのが最大の理由かもしれません。
彼らは、純粋に野球が好きでやっているように見えますから。
好きでなければ、とっくに他のスポーツ選手になってますよね。