なんで1年間の間に暑さと寒さが繰り返されるのでしょう。
なんで、北半球と南半球で季節が逆なのでしょう。
季節の移り変わりを楽しむ日本人、なんて優雅なことは言ってられない近年の季節変動です。
日本の季節の変化はちょうどよい加減でしたが、変わりつつあるようです。
(四季が起こる原因)
地球上で四季が生じるのは温帯の地域です。
つまり、緯度でいうと0度付近の赤道でもなく、90度付近の北極南極でもない中間付近です。
四季が生じる原因は、地球の自転と公転、地軸の傾きです。
地軸が23.4度傾いている地球が、太陽の周りを公転するからです。
地球は、地軸を傾けた状態で、1年かけて太陽の周りを一周するから、季節の変化が起きます。
(地球の地軸の傾き)
地球の地軸が23.4度傾いているため、地球が1周するうちの6月のときと、12月のときでは、太陽光線の入射角度が変化します。
地球では、日光の照射角度が変わり、気温の変化が生じます。
もし、地軸が傾かずに真っ直ぐである場合、一年中同じ入射角度で日光を受けるので、季節の変化がありません。
地軸が少し傾いているだけで、緯度の高い地域ほど、6月と12月とで昼の長さの違いが大きくなります。
(季節による昼の長さの違い)
地球の自転、公転、地軸の傾きの組み合わせにより、1年を通して昼の長さが変化します。
3月21日の春分の日は、昼と夜が同じ長さです。その後、北半球では緯度が高いほど、昼の時間が長くなっていきます。
6月21日の夏至は一年で最も昼が長く、夜が短くなります。
続いて秋分の日を過ぎると、昼の時間が徐々に短くなり、12月22日の冬至で一年で最も昼が短くなります。
北半球が夏になる時期は、昼が長くなり、太陽光がより直角に近い角度で北半球に当たるため、暖かくなります。
逆に北半球が冬になる時期は、昼が短くなり、太陽光が地表に対して斜め角度で当たるため、太陽光で温まりにくくなります。
地球儀を見ながら、太陽の位置と地球の公転をイメージしながら空想すると、わかってきます。
ついでに、日本列島で日の出と日の入の様子もイメージできてしまいます。
太陽光が当たらない日陰の部分が、どのように日本列島を横切っていくのか。。。
空間把握能力が必要ですが、夏と冬とでまったく違います。
夏は、北海道から日の出が始まり、日本列島に沿って北から南へ向けて日が明けます。
反対に、冬は、北海道と関東地方とであまり時間差なく日の出が始まり、東日本の日の出が短時間で完了して、あとは西日本で順番に日が明けていきます。
季節の変化は、地球の公転軌道、地軸の傾きによってもたらされます。
地軸が傾いているだけで、こんなに変化が生まれるのですね。
しかも、23.4度という微妙な傾きで。
地球が宇宙を回る運動と、地球自体の傾きが、季節の変化を生んでいるなんて。
風景の変化や気温の移り変わりなど、季節の趣きを生み出しているのは、宇宙の中の地球が、ほんのちょっと首をかしげているためなんです。