中年以降になるといろいろとポンコツな部分が生じます。
四十肩、五十肩という症状をよく聞きますが、実際に腕が上がらなくなったことはありません。
でも、デスクワークのせいか、右の肩甲骨だけゴリゴリ鳴るし、ある角度で腕を上げたときだけ少し痛いのです。
やっぱり、中年以降になると、なんらかの肩の症状は出てしまうのでしょう。
ケアすべき部分がカラダじゅうにあるので大変ですが、肩ケアを意識する必要があります。
(肩が動きにくい)
肩が動きにくい原因は、肩甲骨の動きの悪さです。
肩甲骨は、肩の可動域に影響する大きな骨です。
肩甲骨の周囲の筋肉が凝り固まって肩甲骨が固定されてしまうと、肩の動きが制限されてしまいます。
また、首コリも肩の動きを妨げてしまうので、首の筋肉のケアも重要です。
首の筋肉が硬くなると、肩の周辺の筋肉へ影響を与えて、肩周辺の筋肉も硬くなります。
(肩甲骨を動かすために)
整体マッサージ屋さんに行くと、肩甲骨はがしをしてくれる場合があります。
肩甲骨はがしとは、体の向きを変えたり、手で押さえたりして、肩甲骨の可動域の限界まで肩甲骨を動かすストレッチのことです。
肩甲骨が外れるのではないかと思うくらい、肩甲骨を引っ張って移動させます。
セルフケアチェックもできます。
壁に肩甲骨を付けて、肩を前後に動かすストレッチが有効です。
このチェックで肩甲骨がスムーズに動けば、肩の可動域がまあまあ良好です。
手を頭の後ろで組んでゆっくりと円を描くように動かすと、軽い肩甲骨はがしの動作になります。
自分自身でも肩甲骨はがしを続けると、固定された肩甲骨をリセットできます。
(首の筋肉にも注意)
首コリにも注意です。
首の筋肉が硬くなると、肩の周辺のコリにつながります。
首コリのセルフケアとしては、首の前後左右への傾げ運動、回旋運動などが一般的に知られています。
けれど、実感としては、自分自身の手で首の筋肉をもむマッサージの方が効果抜群です。
首と肩の筋肉は密接に関係しているため、首のケアをサボると肩甲骨も動きにくくなります。
セルフケアによって、首と肩の筋肉を意識的にほぐして、肩甲骨の可動域を広げると、全身が軽くなります。
筋トレと同様に、継続的なセルフケアが重要です。
習慣化してもよいかもしれません。
肩甲骨周囲と首の各筋肉をリフレッシュできれば、肩の可動域が広がり、動きやすい体になります。
自分に合ったストレッチやマッサージを見つけ、ポンコツになりかけた中年のカラダを今後も軽いフットワークで動かしてやりましょう。