多様性を認めようという風潮の世の中です。
明治時代以降続いてきた考え方が変わりつつあるのかもしれません。
いや、ひょっとしたら日本という国は、もともとなんとなく多様性を認めてきた国かもしれません。
少数派を肯定も否定もしない雰囲気があったのかもしれません。
やおよろずの神の思想があることから、そのように考えられます。
男女の性があいまいという事実がある以外に、
男女のどちらが行ってもおかしくないけど、多くはどちらか一方が行う、
女性っぽいこと、男性っぽいことが存在します。
以前、男性が好きそうなことを実践してしまう「おやじギャル」という存在がありました。
なぜか、反対を指す言葉はありません。
しかし、男性の変なプライドが邪魔をしていただけで、女性が行うことを男性もしてみる傾向が増えつつあります。
日傘がいい例。
暑くてたまらないのに日傘をささない男性も、そろそろ限界を迎えてきて、若い人でも中年でも日傘を使う男性を見かけるようになりました。
個人的には良い現象だと思います。
女性が好んで行っていることを男性も行ってみるのは、良いことです。
言い換えると、女性が行っているいい行動を男性がプライドなく取り入れられるかどうかです。
女性が行う行動を男性も行うようになった要因は、やはり意識の変化、ライフスタイルの多様化でしょう。
美容やスキンケアの分野は、かつて女性の専売特許でしたが、韓国アイドルの影響でしょうか、スキンケアや美容が男性の間で受け入れられています。
化粧水やクリームを使用する男性が増えているようです。
個人的には、若いころには化粧水すら抵抗感ありましたが、今に至っては肌の乾燥が気になって化粧水が習慣になってしまいました。
男性専用の美容クリニックも増えているようです。
男性のなかでもファッションに興味がある人は一定数いましたが、かつては女性のアイテムと見なされていたメイクが広がっているようです。
眉毛ケアを行う男性も増えているようです。
お隣の国では、見栄えを良く見せるのが当たり前のようなので、合理的に考えれば当然なのかもしれません。
あと、日本の経済状況の影響もありますが、共働きが増えて父親が育児や家事を行う機会が増えています。
実際、洗濯用洗剤のコマーシャルは、ほぼ男性タレントが行っています。気づいていますか。
街中で自転車に子供を乗せて運んでいるのも男性の方が多いです。
ショッピングセンターで子供と会話しながら買い物を楽しんでいる父親をよく見かけます。
子育てや家事に積極的に関与する男性が当たり前になり、家庭内での役割分担がより平等になっています。
育児休暇を取る男性も増えています。
育児や家事に対する意識が大きく変わりつつあります。
考えつくだけでも、以前は女性が行っていたことを最近は男性がこれだけ行っています。
女性っぽいと思われることを実践したら、男性視線で気づくこともあるはずです。
それだけメンズが世の中のあらゆることに首を突っ込んできた、ともいえるわけです。
このようなメンズが増えて世の中が変わっていくのは、悪いことではないと思います。