「ソバーキュリアス」(Sober Curious)。
英語なのかどうかもわからない言葉です。
最近になって言われ始めたようです。
実は、これ、私は大賛成なのです。
ソバーキュリアスは、アルコールを控えたり、完全に断酒したりするライフスタイルや考え方です。
「ソバー」(断酒)と「キュリアス」(好奇心)が組み合わさってできた用語だそうです。
日本語だと「プチ断酒」でしょうか。
飲酒を完全にやめるのではなく、飲酒を客観的に見て、アルコールを道具としてうまく利用とするスタイルなのかもしれません。
ソバーキュリアスを自覚する人は、アルコールが健康に与える影響を理解しています。
なので、アルコールの良い面と悪い面を両方理解しています。
飲酒習慣の見直し、飲酒による健康問題の予防を意識することになります。
若い時はアルコールを飲んでも、1日寝ればなんとかなっていましたが、もう濃いアルコールは1杯くらいで十分です。
最初の1杯のビールを飲んでいる瞬間が最も幸せな時間です。
自分のアルコール分解能力に限界を感じている私のような中年は、単に禁酒するのではなく、幸福感を高めるための手段としてアルコールを利用することを考えた方が良いと思います。
ソバーキュリアスの人々は、飲酒に依存するのではなく、社会的楽しみ方を見つけたり、感情やストレスを管理するためにアルコールを適度に利用します。
アルコールの良い面は、リラックス効果、社交効果でしょうか。
アルコールは脳に作用して、リラックス効果やストレス解消をもたらします。
また、飲酒によって他人との交流を促進できます。アルコールが交友関係の構築に役立つことがあります。
真偽のほどはわかりませんが、適度なアルコール摂取(例えば赤ワイン)は、心血管疾患のリスクを低下させるかもしれません。ただし、かなり低濃度(1%未満)のアルコール濃度である場合かもしれません。
アルコールの悪い面は、やはり健康への悪影響です。
アルコールを分解してくれる肝臓への負担は大きいです。長期的な過剰摂取によって、肝炎や肝硬変、肝癌のリスクを高めます。
アルコールは依存性があり、過剰に摂取するとアルコール依存症を引き起こします。
過剰な飲酒は、うつ病や不安症などの精神的健康問題を引き起こすことがあります。
アルコールは胃粘膜を刺激し、胃炎や消化性潰瘍を引き起こす可能性があります。
飲酒による事故や怪我のリスクも高まります。
アルコールは入眠を助けるかもしれませんが、浅い睡眠を引き起こします。
ここで、アルコールに代わる「何か」があると、ソバーキュリアスを実践できそうです。
アルコールに代わる飲み物はたくさんあります。
健康をサポートし、リラックス効果を与えてくれます。
例えば、カモミールティー、ミントティー、ルイボスティーなどのハーブティーがあります。
リラックス効果があり、睡眠の質を改善する手助けになります。
消化を助ける効果もあります。
ココナッツウォーターは、ミネラルが多く体の水分補給に役立ちます。
リフレッシュ効果もあります。
最近よく見かけるノンアルコールビール飲料も、うまく利用すればソバーキュリアスを実践できますね。
下戸(げこ)といわれてやや肩身の狭い思いをしてきた人も、多様化の時代ですから、堂々とソバーキュリアスを主張できそうです。
少数派であっても認められる時代です。