仏教において、今だけに集中して生きるとよいですよ、という教えを聞いたことがあります。
その一方で、将来を見据えずに自分本位の行動や判断をしてしまう人が身近にいます。
その人が生まれ持った特有の気質を持っているかどうかは無視しまして、なんだか矛盾びているような気がしたのです。
「いま」に焦点を当てると「今ここ」に集中し、心の平安を得られるようです。
瞑想もそのような方法の1つだと理解しています。
過去や未来に囚われず、今の瞬間を大切にすることです。
でも、今を生きることが自己中心的な行動を正当化するわけではないようです。
仏教の教えにおいて、「自分本位」の行動は、「煩悩」が原因であると判断されます。
(煩悩)
仏教では、煩悩が心を乱し、苦しみを生み出す原因であると考えられているようです。
自分本位の行動が生じるのは、煩悩が関与しているためです。
自分本位で行動する人は、他者や社会との関係を考えずに、自分の欲望を追求します。
自己中心的に生きる人は「自分」自体に固執してしまい、他者とのつながりの重要性を見失っていると思います。
仏教の崇拝者ではありませんが、生きるヒントになる教えがたくさんあるような気がします。
仏教では、すべての存在が相互に依存して、自己と他者は分けて考えられないという教えがあるようです。
なので、自己本位の行動は根本的に誤っていて、その結果苦しみを生じてしまう。
(自己本位の行動の結果)
自分本位な行動によって、他者との対立を生み出すことが多くなります。
その結果、孤立、不安、心の苦しみを引き起こしてしまいます。
行動は、結局、未来に影響を与えるという考え方があります。
そうですよね。悪いことしたら最終的には自分が苦しむことになるのですよ。
自己中心的な行動を続けると、不幸や困難というかたちで現れ、最終的には自己の苦しみを生みます。
最近言わなくなった「ばちがあたる」に似ているでしょうか。これは神道か??
(今に集中すること、自己本位、の違い)
仏教が教える「今」を大切にする生き方は、自己中心的な行動とは異なります。
今に集中することは、過去や未来への執着を断ち切って、心を安らかに保つための方法の1つです。
決して、他者を無視したり、自分本位の行動を取ることではない、と信じます。
むしろ、仏教では、他者への思いやりが重要視されているハズです。
「自己本位」の行動は反対方向を向いています。
他者と共に生きること、社会と調和することが前提にあって、初めて今を大切にできるのでしょう。
(自己本位の行動を改善できれば)
仏教では、自己本位の行動を乗り越えるために、自分の欲望に振り回されずに、物事を本質的に理解する力を育てるのが重要だと教えているようです。
他者と調和することが、共に生きるための重要なポイントです。
自己本位を乗り越えて他者と共に生きれば、本当の幸せを得ることができるのだそうです。
いや~、理想かもしれませんが、正しい教えのような気がします。
仏教の教えでは、自分本位の行動は、結局のところ苦しみや対立を生み出す原因となると分析されます。
仏教は、自己中心的な行動を超えるために、「今」を生きろと教えています。
むつかしいかもしれませんが、ラジオでも仏教を面白おかしく伝えている番組がありますよ。
笑い飯 哲夫のサタデー★ナイト仏教 とか。FMの全国ネットかな。