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中年以降の住宅ローンはすべきでない?

60歳の定年が見てきたこの頃、マンション住まいのわたくしは、住宅ローンを組むことになりました。

 

20年以上住んだマンションのリホーム代と、新たにマンションに住むための費用とを天秤にかけ、後者を選択することになりました。

 

住宅ローンとはすなわち、借金です。

若いころならともかく、50歳台で住宅ローンを組むとは、今までの常識から外れていると思われます。

 

しかし、思ったよりは世の中が変わっていました。

80歳までローンが組めるので、すんなり借金ができましたし、ひょっとしたら定年が65歳になるかもしれませんし。

 

しかも、大金を借金しながら、今住んでいるマンションの一室を売却することで手元には大金がある、という妙な状況になるのです。

 

ほんとうは、すぐに繰り上げ返済しようと思っていたのですけど。

 

借金は必ずしも悪いものではなく、上手に活用することで、手元にある現金を効率的に運用できるきっかけになるのでは?

と思い始めました。

 

借金をどのように使い、どのように管理するかが腕の見せ所かもしれません。

 

 

(低金利)

金利が上がったとはいっても、まだまだ金利は低い状況です。

低金利の住宅ローンを活用すると、借金による負担を最小限に抑えることができそうです。

一方で、手元の現金を投資に回すことができます。

今の日本では、税金不要のNISAという制度があります。

 

(キャッシュフロー)

借金をすると、毎月の返済計画に基づいて、キャッシュフローを意識しなければいけません。

借金が負担とならずに手元の現金を適切に活用するためには、収入に見合った返済額を設定しなければいけません。

短期的には、手元の現金を貯金などしておき、長期的には借金を返済しながら、投資に回して、資産形成を進めることがでるのかもしれません。

 

(投資と借金のバランス)

リスクとリターンのバランスも考えなければ。

借金を使って投資を行う場合に要注意は、景気の動向です。

投資のリスクが予想よりも大きくなった場合、株式投資など、リスクのある投資に借金を利用していると、大変です。

リスクを分散させることが大切です。

投資のリターンが借金の金利を上回ることを前提に計画を立てる必要があります。

 

(緊急時)

手元に現金を置いておくことも重要です。

借金に依存しすぎず、一定の現金を手元に準備しておくと安心感が違います。

現金をうまく活用するために、緊急時のお金を確保しつつ、余剰分を投資と借入金返済とに回すことが理想的です。

 

借金を上手に使えれば(ここがむつかしい)、現金を無駄に使うことなく効果的に資産を増やすことができるのかもしれません。

 

よく考えると、今の住まいもずっと借金していたのですから、実は借金していた年数のほうが多かったのかもしれません。

 

奨学金だって返済していたのですから、お金持ちでなくても、借金しながら普通の生活をしている人は、けっこう普通の人なのかもしれませんね。