こんな視点で世の中を見る人って、どんなにひねくれているんだろうと自分でも思います。
いや、いつもこんな考え方をしているわけではないのですが、ふと気づいてしまったので、忘れぬうちに書いておこうと思います。
アメリカで大活躍した野球選手も大活躍でした。
エンタメの歌の分野でも出す曲すべてが大ヒットするバンドが活躍しました。
オリンピックでもいろいろな選手が金メダルを取りました。
もちろん本人の努力があって初めて成し遂げられる偉業です。
でも。
競争はすべて相対評価です。
トップがいればビリがいるのです。
1番目がいれば2番目があるのです。
メディアで取り上げられるのは、ほぼ1番目でしょう。
メディアで取り上げられようが取り上げられまいが、2番目以下はいつもたくさんいます。
2番目とビリはもしかしたら雲泥の差かもしれませんが、2番目から10番目の間はどうなのでしょう。
みごと1番になった人の周囲には、1番目を必死でサポートした人もたくさんいます。
1番目になること自体、奇跡に近いので非常に夢を与えてくれます。
でも、世の中って、2番目以下の人たちで成り立っていることに、時々気づくのが「大人」といえるような気がします。
いや、中年以降になって人生を達観する年齢になったら、そのことに気づいてもいいはず。
1番、2番、3番は、1つの物差しで測った順位です。
ものさしは、ひょっとしたら人の数ほど存在するかもしれません。
これってナンバーワン思想ではなく、オンリーワン思想なのかもしれません。
とにかく、比較して決まる順番は、かならず下位の順番が「必要」なのですね。
下位の順番になることはしょっちゅうで、下位の順番になったからといって人生が終わるわけではない。
むしろ、自分が1番になってしまう物差しを見つけられた人が1番目になれてしまうのかもしれません。
「2番じゃダメなんですか」と発言した政治家がいましたが、必ずしも間違いではないかもしれません。
1番目を目指す気持ちは必要ですけど。
自分だけの1番目を目指して来年1年もがんばろうかと思う、中年おやじでした。