若くして社会人になって、右も左もわからない状況から仕事を覚え、早数十年。
いつのまにかベテランの域になり、一応、一人前に仕事はできるようになった中年です。
しかし、人生はもはや後半戦。
そういえば、30代から40代にかけて、低姿勢でいた自分がいつのまにか少し偉そうな態度をとっていました。
なんとなく自覚はしていたのですが、人生の後半戦ともなると、人に対して気を遣うのもそれなりのエネルギーを消費するため、だんだんと面倒になります。
しかし、年齢が上だからうやまってくれるような儒教的な考え方は、徐々に消えつつあります。
年齢は関係なく、集団の中で適宜適切な行動をとることが求められています。
一方、昭和なやり方を続けている自分に気づかず、今の世の中にマッチングしない言動を続けている人もいます。
周囲から覚めた目で見られているに気づいていない状況は、本当はかなり恥ずかしいことです。
でも、本人に自覚がない限り恥ずかしいという気持ちは起こりません。
そんなちぐはぐな言動をいまだに行っている本人は、こちらが気を遣っていてもまったくおかまいなしなので、こちらがエネルギーを消費します。
中年以降になると、一日に使えるエネルギーが徐々に減ってきますから、そんな無駄なエネルギーは使わない方が自分の健康にとって良い。
となると、上司だから、気が合わないけど同僚だから、と気を使ってきた人に対して、少し距離をおいてもいいかもしれません。
こんな考え方は、同調圧力が強かった昭和時代には認められなかったなもしれません。
しかし、いまや「個」を尊重する時代ですから、自分が最も健康に過ごせる方法を選択してもよいハズです。
責任は自分にあるのですが、自分で判断して自分の行動を決めればよいのです。
そんなヒト断捨離を実行したわたくしは、この数年、かなり頭が冴えて好調です。
毎日カスミの中にいた頃とは大違いです。
おかげで仕事の成績も伸びました。
自分勝手な行動はほとほどにして、なんちゃってヒト断捨離は、中年以降の人間にとって大切なのではないでしょうか。
目立たないようにうまく断捨離する必要はありますけど。