yugusuki’s blog(ゆぐすきブログ)

ウェルネスに興味ある中年男性のいろいろブログです

オトコによる化粧品学習(1)

化粧品技術者を経験したことのあるオトコが化粧料について語ります。化粧料は、広い意味では、医薬部外品も含みます。化粧料は、広い意味では、以下のものを含みます。

口紅などのメイクアップ化粧料、

歯磨きペーストなどの口腔内で使うもの、

入浴剤、

毛髪に使うヘアケア剤、

洗顔料やボディソープなどの洗浄料、

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ここで熱く論じる化粧料は、基礎化粧料に絞ります。化粧水、乳液、美容液、クリームなど、皮膚に潤いを与え、清浄に保つことを目的とする化粧料です。化粧品技術者として化粧品を開発した経験がある「男性」が、化粧料を「理屈」を交えて語っていきます。

最初は、基礎化粧品の種類を問わず、配合されている成分について語ってみます。基礎化粧料の主な成分は、以下の通りです。必ずしも配合されていない成分もあります。分類法も様々ですが、私の考え方に沿って分類してみます。

 

オトコによる化粧品学習(1)

0.はじめに皮膚について

オトコによる化粧品学習(2)後のブログ

1.水(通常、潤いを与えるための主成分)

2.油(与えた潤いを皮膚に閉じ込めるための成分)

3.水溶性保湿成分(水分を抱え込んで皮膚上にとどまる成分)

オトコによる化粧品学習(3)後のブログ

4.化粧料として安定させる成分(防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、界面活性剤など)

5.使用感や使いやすさのために配合されている成分(粘性付与剤など)

6.有効成分(医薬部外品の美白剤に配合されている成分など)

 

0.はじめに皮膚について

化粧料を付ける皮膚の場所(カラダのどの部位)として、まず思いつくのは、顔です。カラダはすべて皮膚で覆われているので、顔だけが皮膚ではありません。例えば、ハンドクリームであれば、手の皮膚に使い、リップクリームであれば、唇に使い、ボディソープであれば、手足の皮膚に使う、ことになります。しかし、化粧料を塗る場所について、ほぼ顔に関心が集中しているといえます。

ひとことで「皮膚」といいますが、皮膚は、表面から内側へ向かって、何層にも積み重なった構造をしています。化粧料で潤いを与える場所は、薬事法上の制約もあって、最も表面側の「角質層」です。例えば、はがれてしまっている「ささくれ」は、角質層が剥がれたものです。角質層には、神経や血管が通っていないので、痛みなどを感じない皮膚です。

では、角質層は、アカであってゴミみたいなもの?という疑問が起こります。角質層には、重要な役割があります。ズバリ、カラダのバリア機能です。皮膚全体がバリア機能を持っていますが、角質層は、皮膚の最も外側にある、いわばバリア機能の「最前線」です。

もし、カラダのバリア機能がなくなってしまうとどうなるか。病気を起こす細菌やウイルスが、カラダの中に入り放題になります。また、カラダの主成分である水が、カラダの外へどんどん逃げていきます。カラダの最も外側で、水分を逃さないように、また、外側から内側へ変な病原菌が入ってこないように、まさしく「バリア」しているのが、皮膚(最も表面にある角質層など)ということになります。皮膚の最も外側にある「角質層」を健全に保つことは、健全なカラダを保つために、非常に重要です。

「角質層」を健全に保つために、重要な役割を担うのが、「基礎化粧料」です。女性は化粧水などの化粧料を、日常的に使用されていると思います。きれいな肌でいたい、という利用はもちろんですが、健全なカラダを保つためにも、基礎化粧料は、毎日の生活で欠かせないものです。男性(特に若い頃)は、化粧水なんて縁のない場合が多いと思います。しかし、年齢を重ねて自分が汚くなっていく(失礼!)ことを実感し始めた頃には、もう遅いのです。男性も、皮膚を健全に保つという意味で、肌ケアは、きちんとやっておく必要があります(強調!)。

 

例えば、ひげそりは、多くの男性が、ほぼ毎日実施することです。電気シェーバーをアゴなどに当てる行為は、実は、角質層を削ぎ落とす行為です。ひげそり後にヒリヒリするのは、角質層の表面側が取り除かれたために、外部からの刺激を皮膚が感じ取っているためです。こんな状況でも、ひげそり後に何もしない人は、多いようです。せめて化粧水(ローション)はつけないと、ガサガサに荒れた肌を空気にそのままさらすことになります。100円ショップの化粧水でもかまいません。ひげそり後には、化粧水を付けるといったケアをしましょう。男性の話ばかりしましたが、女性にも当てはまるお話は、今後、続けていきます。

小まとめ

皮膚の最も外側にある角質層を基礎化粧品によってケアすることは、重要です。