「物」が重要視される時代は終わりつつあるといえます。
「もの」より「こと」といった表現は、マスコミの文章でも見かけますよね。
終身雇用でなくなり、モノがだいぶん満たされた時代には、何を求めていけばいいのでしょう。
あまり長く生きるわけでもない中年男性が考えてみました。
逆説的ですが、人とのかかわりが薄くなる分、人とのかかわり方が重要視されるのでは。仕事でも共感力を高めることが必須になりそうです。
他人様から見えない部分
いい車を持っているからいい暮らしをしている、
いい家に住んでいるからいい暮らしをしている、
どれも間違ってはいないです。
しかし、その逆はどうでしょう。
車を持っていないんだけど、なんだか旅行をバンバン楽しんでいるみたい、
普通のマンション暮らしなんだけど、なんだかシュッとした感じ。
お金持ちっぽい人って、今や、なかなか見かけではわからなくなりました。
お金持ちが人間として優れているわけではないのですが、生きていくうえで最低限のお金は必要です。
お金をどのように使っているか、そのお金がその人にどのように反映されているか、そのあたりが重要ですね。
幸せとは何か、、、、生き方に関わってくることです。
人との関わり方
生きている以上、人と関わらないことはできません。
仕事では、他人様に価値を売って、もうけているわけですから。
仕事以外でも、円滑な人間関係がなければ、充実した人生を送ることも難しいのです。
ひと昔前は、人間の互いの距離感が、今よりも近かったと思います。
相手の呼吸がわかるくらいの距離感とでもいいましょうか。
今や、メールやらラインやらで連絡を取るので、必ずしも対面する必要はありません。
嫌な相手なら、顔を合わせずに仕事を進めることも可能です。
でも、、、、
あまり関わらないのだけど関わらないと生きていけない
もともと群れで生活していた人間ですから、現代の仕事や生活でも、他人と関わらないと生きていけないのは確かです。
社会が制度化されてきて、組織が上下関係で固まってきた現代では、上下関係があって組織が成り立ちます。その組織でお金をかせいでいるわけです。
組織のなかで動くということは、とかく、理屈理屈で動きがちです。
男性社会そのものです。男性も感情で動く生き物ではありますが、居場所を組織のなかに見出そうとする生き物です。
ですので、組織は、どうしても男性社会になり、男性脳が支配しがちになります。
男性は、がんばれば何事もコントロールできる、と思いがちだそうです。支配欲にも関係しますね。
そんな男性が支配する社会では、他人の気持ちなど、あまり重要ではありません。
組織をうまく動かして、どうやって目的を達成するか、に集中します。
半世紀以上前の、どこかの国もそうでしたね。
ちょっとだけ男性脳から女性脳へシフト
昭和から平成、令和と続いてきて、そろそろ、明治時代以降の男性社会の反動が来そうです。もう、来ているかもしれません。
男性はえらそうなことを言っていますが、しょせん、人類の半分の種類でしかありません。片方だけでうまくいくはずがありません。
これに気付けば、いかに女性脳を取り入れるべきか、に気付くはずです。
今の時代に足りないものは、何か。
突っ走ってきただけの男性脳の考え方だけでは、何か足りないのでは。
そういえば、日本には、女帝卑弥呼の時代もあったっけ?
女性のグループのおしゃべりを客観的に観察するとわかります。
明らかに男性の会話と違います。
相手のことを洞察しながら、自分の発言を考えています。
相手が何を考えているかを、常に自分も考えながらおしゃべりしています。
共感できた場合には、非常に会話が盛り上がります。
この感覚は、男性同士の会話では、ほとんど出現しないのでは。
まとめ
男性脳にも優れたところはありますが、平均して見てみると、おそらく女性脳よりも足りないのは、「共感力」。
相手の気持ちを共感できたとき、なんだか安心感というか、エネルギーというか、前へ進もうという気分になれます。これは、人類共通の感覚です。
これこそが、これからの時代のキーワードではないかと思うのです。
「共感力」をコントロールできれば、良くも悪くも、これからの時代をうまく操れるかも、と予想しています。
仕事では、共感力を高めること、高めた共感力で組織を動かしていくこと、このあたりが重要になってくるように思います。