労働人口が減るのが確実なのだから、こんなこと言っている場合ではないのですが、現実の世界はいつも既得権の奪い合い?
職場で都合よい立場にいったん立ってしまうと、その立場を失ってしまうのはだれでも嫌なものです。
嫌だけならまだしも、もしかしたら給料に直結するかもしれません。
そうなると、いくら女性管理職を増やすという政策があっても、既得権を持っている男性陣は決して「どうぞ」とは思いません。
能力の差で決めているのではなく、その他のいろんな大人の事情で役職が決まってしまっているのが実情でしょう。
男性も育児休業を取りなさいという社会にやっと変わってきたのですから、女性管理職が管理職全体の半数を占めてもおかしくないハズです。
いずれはそのようになるかもしれませんが、昭和の雰囲気から抜けきれない男性管理職予備軍は、なかなかそういった考え方に変わらないでしょう。
おそらくロスジェネ世代よりも下の世代になって初めて実現できそうな気がします。
しかし、世の中は人材不足といいながら団塊世代をまだまだ雇用し続ける気配です。
そうなると、団塊世代が完全に職場からいなくなるまで時間がかかります。
団塊世代がダメなのではなく、いずれ年を取って仕事ができなくなるまで待たないと、下の世代が動けずに、世の中が変わらないのではないか?というもどかしさです。
男性社会だけで仕事をまわす時代ならば、男性の理屈だけで仕事をしていてもよかったのかもしれません。
しかし、今や女性と男性が普通に同じ仕事をしているのですよ。
当然、男性ルールだけで仕事は進みません。
女性ルールっぽいやり方が、もしかしたら業務の突破口になるかもしれません。
そんな柔軟な考え方ができる人はなかなかいません。
今目の前にある餌を、どうやって自分が取るかだけを考えてしまう男性脳のルールで仕事が進みがちです。
エネルギーに満ち溢れていますから、悪くはないです。
でも、そのやり方では、週休2日、1日8時間労働で、育休する人をフォローしながら業務を進めるなんて、どっかで無理になります。
だれも教えてくれません。自分で気付かないとたいへんなことになりますよ。
男性管理職のみなさん。