偶然変異してしまった新型コロナウイルス。
人間にも感染するようになってしまったために、人間にとって敵になってしまいました。
今後は、その対策に人間の知恵が注ぎ込まれます。
なんとかしてウイルスを撲滅させようと、簡単には増殖させてもらえなくなりますよ。少し時間がかかりますけど。
ウイルスってばい菌?
そもそも、人間に感染するウイルスは、ばい菌(細菌)と違って生き物ではありません。
増えていく(増殖する)ためには宿主(しゅくしゅ)が必要であり、人体に感染しなければ、増えていくこともできません。
考えながら行動しているわけでもなく、ウイルスを構成している物質が、勝手に行っていることです。生物ではありませんから。
しかし、人間にとって敵であることには間違いありません。人間のカラダをむしばんでいく代わりに、自身が増殖していくのです。
外敵に対抗するための武器が免疫
こんなウイルスがカラダに入ってきたら、カラダもだまっていません。ウイルスを退治しようと、あらゆる方法でウイルスを攻撃します。それが免疫です。
免疫のしくみは複雑ですが、よくできたシステムだと思います。
「はたらく細胞」(清水茜 作)というコミックを見ると、免疫をわかりやすく理解できると思います。
免疫のすごいところは、いったん入った敵の特徴を覚えていて、再び入り込んできたときに、より迅速に攻撃を仕掛けるワザを持っている点です。
ですので、新型でない従来のコロナウイルスは、おそらくカラダに入ってもすぐに退治される場合が多いのでしょう。
カラダのしくみに関心させられます。
さて、ウイルスがカラダに入ると、細胞に入り込んで、細胞のなかで自分を増やそうとします。細胞の栄養を奪う代わりに、自分自身を複製するイメージです。
そんなことを細胞でされてしまうと、細胞は壊れていきます。新型コロナウイルスは、肺の細胞でそんなことをするので、肺炎になって肺が痛んでいくのです。
年齢が若ければ免疫のシステムがうまく働いて、細胞に入って来ようとするウイルスを退治できます。しかし、高齢になると免疫力が弱ってしまいますので、うまくウイルスを退治できない事態にもなります。
だから、高齢の人が新型コロナウイルスで死亡してしまう場合があるのです。
免疫って大切です。ただし、花粉症やリウマチなどは免疫が暴走して起こるのですが、そもそもの免疫の目的は、カラダに入ってきた外敵から身を守ることです。
別の視点からいいますと、免疫力の方が強ければ、ウイルスを退治することは可能です。
免疫によってウイルスに打ち勝つために
免疫力を高く保っておくためには、どうすればよいかを考えておく。これが対策として最も重要かもしれません。
よく笑う、体温を高く保つ、ストレスをためない、適度に運動する、などが免疫力を高める方法としてよく効くそうです。
まるで自律神経を整える方法と同じです。自律神経が整っている状態は、免疫力が高い状態と似ているといえるのかもしれません。
とりあえず、寝ること。これが免疫力を下げない最も有効な方法なのでしょう。
新型コロナウイルスを伝播させないために、人混みを避けて他人と会わないのはもちろんですが、免疫力を高めておいて1つや2つのウイルスが体内に入っても退治してしまうくらいの心構えが大切なのだと思います。
最近のコロナウイルス問題で、免疫力が注目されたと思われます。
自分の免疫力を高めておくワザを心得ておくことも、うまく年齢を重ねていくためのヒントといえそうです。