年齢を重ねると筋力が落ちていくので、筋トレが必要ですよと言われ始めています。
若い人がボディメイク目的で筋トレするのは、ほぼ市民権を得ましたね。
一方、中年以降の人たちはどうでしょう。
ボディメイク目的で筋トレする人もいるでしょうけど、それよりも、老後にちゃんと歩けるカラダを保てるのだろうか、という動機で筋トレする人も多いのでは。
または、いつまでもスタスタと歩けるカラダでいられ続けるのだろうか、という動機で筋トレする人もいるようです。
筋トレも必要ですが、カラダの代謝を高く維持するための有酸素運動も大切ですね。
中年以降にすべき運動で注意すること
では、心臓がバクバクするまで激しくカラダを鍛えることが、中年以降のカラダにとって良いのでしょうか。
実際に激しい運動をすると実感できますが、もはや激しい運動は、カラダを傷めつけるだけです。
下手をすると、ケガをしてカラダを壊してしまいます。
若いうちは回復力が速いですから、カラダが傷んだとしても修復するついでにカラダをどんどん改善できます。
これこそ、筋力がつく理由です。
しかし、年齢を重ねると、傷んだ後の回復スピードがどんどん遅くなります。
激しく運動すると、小さなキズがカラダの中で残ったままになりがちです。
なので、激しい運動は避けて、体幹を鍛えたり代謝を高めることに意識を集中した方がよさそうです。
あくまでも、筋トレは、代謝を高めるための手段という位置付けですね。
筋トレもいいけどじんわりした有酸素運動も大切
はげしくない有酸素運動となると、まっさきにウォーキングを思い浮かべます。
ウォーキングが苦でない人にとっては、もっとも身近な有酸素運動ではないでしょうか。
カラダの基礎代謝も高まります。
でも、少し面白みを感じにくいのがウォーキングかもしれません。
歩くという動作は、日常的でいつでもどこでもだれでもしていますから。
非日常的な経験をすると面白みを感じてしまうのが人間です。
例えば、普段はしない妙な恰好をすると、楽しい感覚を持てるのです。
そういう視点で見た場合、おもしろそうなスローな有酸素運動といえば、
ヨガ、太極拳でしょう。
それぞれの発祥地を考えると、不思議なことにインド、中国という古くからのアジアの大国です。
ヨガと太極拳のどっちを選択肢に入れる?
ヨガは女性に人気です。
実は、古代では男性しかできなかったヨガですが、近代になって女性でも男性でもできるようになったのです。
実際に体験してみると、かたい男のカラダには、かなり効きますね。
古代の人が人体実験で考えただけのことはあります。
ヨガは、中年以降のカラダにぴったりです。
いろいろなポーズは、いわば妙な恰好ですから、非日常を味わえるという点で楽しめるものでもあります。
一方、ヨガほど人気のない太極拳ですが、動きが連動しているので、中国っぽいダンスと思えば、これまた非日常を味わえます。
昔のブルースリーやジャッキーチェンを思い出してしまいますが、流れるような動きは、かっこよく見えます。
ダンスは無理だけど、太極拳のような動きなら大丈夫かもと思えます。
空手や合気道はいまさら無理だけど、太極拳なら大丈夫かもと思えます。
しかも、片足立ちなどをすると体幹が鍛えられますので、老人になってもシャンと歩きたい中年にとっては、絶好の有酸素運動です。
どちらにしても、呼吸を大切にしますから、自律神経にも刺激を与えることができます。
最近人気の「鬼退治アニメ」も呼吸を大切にしていますよね。
自由自在にカラダを動かせるという満足感
なによりも、自分のカラダを自由自在にあやつれるという満足感は、なにものにも代えがたいのではないでしょうか。
「まだまだいける」という感覚は、気分をいつまでも若く保つ秘訣です。
しかも、ゆっくりと動くのでケガをすることがほとんどないといえます。
筋力を使いながら柔軟性や体幹を鍛えられるなんて、中年以降の人間が行う運動として、総合的に優れていると考えます。
まとめ
中年以降のカラダによって、ゆっくりと有酸素運動を行うことが大切です。
ケガを予防しつつ代謝を高く維持できるためです。
そのための選択肢としては、ヨガや太極拳があります。
非日常の体験ができるので、楽しみながら続けられます。
筋力も体幹も柔軟性もいっぺんに刺激できるので、年齢を重ねた人の運動としておすすめです。