腸は第二の脳なのだそうです。
セロトニンという物質のほとんどが大腸にあるからでしょうか。
セロトニンは、脳の中で安心、落ち着きなどの感情に深くかかわっている物質です。
そんな大切な物質がなぜか腸にあるのですから、腸は何か大切な役割を担っていそうです。
腸活といえば、便秘に苦しんでいる人が励むもの、と思っている人が多いかもしれません。
でも、食事が洋食化してしまった現代では、大腸がんを防ぐためにも大腸のケアは大切です。
腸のために食物繊維をとるとよい、といわれています。
この「食物繊維」といっても、まさに繊維質の水に溶けない食物繊維もあれば、水に溶ける食物繊維(水溶性食物繊維)もあります。
水溶性食物繊維の方が、実は注目すべき繊維なのです。
なぜなら、腸内にいる善玉菌は、水溶性食物繊維をエサにして増えるから。
大腸には、悪玉菌も善玉菌もいます。
大腸菌などの悪玉菌が増えすぎると、腸のトラブルが多くなるそうです。
便が普段よりも臭うとき、下痢気味のときは、大腸菌が活躍しすぎているのかもしれません。
一方、乳酸菌などの善玉菌は、腸内の環境を整えてくれる菌です。
整腸剤にも乳酸菌とかビフィズス菌とか配合されていますね。
悪玉菌をやっつけたらいい、という話ではなく、どちらの菌も人間の大腸に住み着いていて、お互いに勢力争いをしているのが正常な状態だそうです。
ただ、悪玉菌の勢力がほどほどに小さくなるように、普段から気を付けるべきなのです。
アルコールを飲んだ日の翌日は、おそらく悪玉菌の方が勢力優勢なのでしょうね。
トイレに行ったらだいたいそのように思います。
話は元に戻り、水溶性食物繊維をとれば、善玉菌のエサを補給することになります。
水溶性食物繊維は、果物などに多く含まれていますが、最も手軽に食べられるフルーツの1つがバナナです。
4本5本で100円程度で売っていますよね。
おなかがすいたときに、お菓子でなくバナナにすれば、一石二鳥です。
バナナで食物繊維をとれます。しかも、バナナは腹持ちがよい割には、血糖値を急上昇させません。
甘いけれど砂糖を含んでいないので、血糖値をあまり上げないのです。
血糖値を急激に上げてしまうと、インスリンをせっせと分泌する膵臓に負担がかかります。
糖尿病対策にもってこいです。
そんなバナナは、一時期ダイエットでも取り上げられていましたが、むしろ、腸活に利用すべきフルーツだと思います。
とにかく安いですから、コストパフォーマンスが素晴らしくいい。
腸活と糖尿病対策とすべてひっくるめて実施したい場合、バナナはかなりおすすめです。
一日にバナナを2本食べてみると、便秘なんて次の日には治っています。