野生動物になく、人間だけが使える(と思われている)道具、それは言葉。
会話によって意思を互いに確認できるのは、人間だけかもしれません。
特に、細かい感情を伝えることができるのは、言葉が発達しているからでしょう。
でも、きちんと意思が伝わっているのなら、すれ違いや勘違いは起こらないハズ。
実際は、勘違いなんてしょっちゅう起こっています。
確かに言葉は優れた道具です。
しかし、実際に意思を伝えられるのは、行動であったり表情であったり、言葉以外の表現が占める割合もかなり高いのです。
しょせん言葉は伝わりそうであまりうまく伝わらない道具です。
言葉を使っていない野生動物だって、みごとにコミニュケーションしている場面がよくありますからね。
言わなきゃ伝わらないのは事実ですが、言えば伝わったと思うのは、大きな勘違いかもしれません。
自分が言葉で伝えたという事実よりも、相手に伝わったという事実の方が、大事。
独りよがりで言いっぱなし。
これでは相手に伝わらないし、相手は共感もできません。
会話を交わしながら、相手の表情やしぐさを確認して、言いたいことが伝わっているかどうかを確認する。
これが、他人様との意思疎通の基本ですね。