年齢を重ねると、人のタイプがだんだんと見えてきます。
個人的な性格は別として、職場での人間関係に関しては、役職が上がっていく人ほど、共感力のない方が適しているようです。
特に今までの昭和平成の職場はそうだと思います。
できるだけ楽したいと思う人が、せっかちに仕事を進めたいために、仕事をだまって背負い込んでしまう人に依頼するのです。
そうすると、仕事がすんなり進んでいくのです。
悲しいけれどこれが現実です。
もちろん、そんなパターンだけに限りません。
すべての人が自発的に進んで仕事を進めて、業績が上がるというパターンもあるでしょう。
しかし、ほとんどの職場はそうではないでしょう。
組織の下部にいる人は、上部にいる人がどのように進めたいかを観察しています。
自分勝手に進めたらいけないと自分を律しているからです。
もし、アイデアを出して自分で勝手に進めたいと思う人がいたら、さっさと独立してしまうかでしょう。
なんらかの理由で上部に立ってしまった人は、悲しいけれど、必ずしも組織をうまくまとめられる能力に優れているわけではありません。
しかも、自分でできるスキルは限られています。
そうなると、人を使って仕事を進めるしかありません。
黙ってスンナリと仕事を進めてくれる人に目が行きます。
そうなると、しょい込んでしまう人に仕事が集中します。
仕事をこなすほど給料が増えるのであれば、しょい込んでしまう人も仕事にやりがいがあるでしょう。
しかし、一般的には、うまくアピールしない限り上司の成果になってしまいます。
こんな状況を何度も見ていると、職場のリーダーに限って言えば、人間性の良い悪いは関係ないようです。
相手の立場になって考えられない人の方が、組織での仕事を表面上はうまく進められるようです。
「そんなことでいいのか」と疑問を持ってしまったらおしまいです。
昭和平成の会社組織は、そのようにできていたのです。
では、コロナ禍が終了しつつ今後は???
基本的に変わらないでしょうが、おそらく、しょい込んでしまう人は、他にも活躍の場が出てくると予想します。
インターネットを介していろんなことができますから。
デジタル技術は万能ではありませんが、工夫次第でかなり使える「道具」です。
いかにうまく「道具」を使いこなせるかで、「しょい込んでしまう」人にもチャンスはいろいろとある世の中になりつつあります。
一例ですが、所属していた芸能事務所とトラブルがあっても、独立して活躍しているタレントさんが最近増えていると思います。
一般人でも同じようなチャンスはあると期待します。