個人的な趣味ならともかく、仕事のような公共の場では、私利私欲は抑えて理性的に行動します。
これが社会人として常識なのかもしれません。
よって、自分は理性的に判断し行動していると思っている人が大半かもしれません。
私だって自分のことをそう思っています。
しかし、他人様をよく観察していると、自覚していないようですが最終的な判断は好きか嫌いかで反d何している人がほとんどです。
仕事でも結局好き/嫌いで動いているのが人間様です。
「もの」に対してならわかりやすいです。
興味がわかないことに対して、誰も情熱を注げません。
嫌いなことには疎遠になります。
では、人といっしょに仕事する場面ではどうでしょう。
仕事自体はしょうがなく進めるとして、同じ仕事をしている人が好きか嫌いかによって、仕事の進み方はかなり違ってきます。
このあたりは想像つきますが、人事判断では?
最終的には、人事判断も好きか嫌いかで決まっています。
特に、小さな組織内では、一人の判断がすべての判断になりますから、好きか嫌いかの判断が、人事にそのまま反映されます。
大きな組織では、好きか嫌いかの判断をする前に、人のことを知らないため、肩書などを基にして人事が決まります。
なので、周囲から見ると、変な人事判断になったりします。
でも、それが世の常、人の常。
どれだけ大きな会社になっても、トップ人事は、限られた人のなかで勝手に決まります。
国という単位でも同様かもしれません。
お隣の大きな国の人事は、ある人の意向が大きく影響しているとか。。
なので、大きな組織に行けば公平な観点が入るのだろう、と思っていると大きな勘違いをしてしまいます。
結局のところ、人の判断には好き嫌いという感情が大きく関係していて、合理性とか公平性とかは二の次なのです。
同じ集団で仕事をするなら、気の合う仲間同士でやる方が効率的なのです。
こういうところは「効率性」が求められるのです。
そんなことを考えていると、仕事に対する迷いなんてどうにでも解釈できます。
会社に尽くそうとしても認められなくとも当たり前かもしれません。
一方、会社のことなんでどうでもいいと思っていたら、引きずりこまれて担ぎ上げられる場合だってあります。
会社に帰属することは、収入を得るための手段の1つ。
それ以外に人生の充実感を得る方法があるのなら、会社がどうなろうと、あまり深く考える必要はありません。
会社に帰属することが重要な時代は、平成の間にとっくに終わると思っていたのですが、まだひきずっています。
いまやっと、そういう過渡期にいるのかもしれません。