多くの人が正しいと思っている意見が最も良い答え、であれば問題ありません。
有名人が選挙に出た場合を考えてみてください。
有名人が優秀であれば問題ありませんが、優秀でないのに当選してしまった場合、困るのは結局有権者。
でも、選んだのも有権者。多数派の人たちです。
民主主義が最良だと思っていると、大間違いかもしれません。
どのような方式で世の中を動かしていくか、消去法で民主主義を採用せざるを得ないと考えた方がよさそうです。
例えば、個人経営の会社は、民主主義で動いていません。
大規模の会社であっても、最後は好き嫌いで人事が決まります。
国の政治は民主主義のフリをしていますが、直接選べる議員だけですね。
総理大臣はけっきょく自民党内のゴタゴタで決まるようです。
それでも日本という国はまわっているのです。
話はもとに戻り、多数派に合わせれば丸くおさまる場合が多いのは事実でしょう。
しかし、多数派ではない人たちが、それなりに多くいた場合、丸くおさまらない場合もあります。
どこかの新大陸の国では、2つの多数派を生み出して分断させる人が現れてしまって丸くおさまってないですね。
北アメリカ大陸だけかと思ったら、南アメリカ大陸の大きな国も分断しているようです。
身近なところでは、少数派の意見が無視されている例として、左ききの人。
世の中の道具はほとんど右利き用にできています。
ほんと、やりにくいでしょうね。
だまって従うしかない、というかあきらめの境地です。
多数派が正しいようなマウントをとる行動は、少数派または互角派にとって実にやっかいです。
世の中全体を考えて多数派が主張していればよいですが、たいていの場合、自分がやりたいことを主張しているにすぎません。
多数派のリーダーには、「多数派の常識は少数派にとって非常識かもしれない」という共感力が必要です。
そんなリーダーであればなんの問題もないのですけど。
そんな完成した人物はさほどいないのでしょうね。