外国から日本へ旅行に来た人、外国から日本に移り住んだ人。
その人たちの日本人への印象として、親切、礼儀正しい、優しいといった感想があるようです。
しかし、実際の日本人である私は、外国人と十分に比較したわけではありませんが、必ずしも日本人は親切とか、礼儀正しいとか一枚岩ではないと思っています。
二面性があるともいえますし、結局は一人ひとり違うという結論なのですが、それなりに腹黒いのも日本人ではないかと思います。
江戸時代のなごりでしょうか、特に自分よりも下に見える人に対しては、ひどい態度をとることが多いのも日本人のような気がします。
あと、同調性といいますか、出っ張った人をひきずり下ろすような意識(でも、無意識)があるようにも思います。
公平性と勘違いしているのかもしれません。
良い面だけを述べますと、礼儀正しさ、親切心、忍耐、特有の美意識、でしょうか。
近年そうでもなくなった気がしますが、他人に対して敬意を示す場合が多いかもしれません。
社会的な場でのマナーは高いのでしょう。
困っている人を助けることに割と積極的かもしれません。特に、地方では。
災害時などには、協力的になって困難を乗り越えることができます。
いまだに、努力と忍耐が高く評価されがちです。
もちろん努力も忍耐も必要ですが、個人の努力に頼ったまま社会が出来上がっているようにも思えます。
特有の美意識があり、特に自然を取り入れた美しいものに対する感受性が高いように思います。
一方で、社会的圧力、集団主義、人間関係のストレス、排他性という悪い面があると思います。
個人の自由を制約してでも、目に見えない圧力を与える場合があります。
他人からの評価を気にしてしまい、ストレスとなって抑圧感を感じてしまいます。
集団主義の風潮がありますね。同調主義ともいいますか。
個人よりも集団や組織を重視します。
個人の意見が尊重されない場面もあるでしょう。
日本人は、「●●してもいいですか?」と聞くそうです。
一方、大陸の人は、「してはいけないことは何ですか?」と聞くそうです。
他の国と同様に差別や排他性の問題が存在します。
顕著になるのは、外国人や少数派に対する偏見や差別でしょうか。
少し前にクールジャパンといって日本自体をもてはやすような風潮がありました。
個人的には、良い面も悪い面も、等身大で観察すべきと思います。
どの国の人であっても良い面と悪い面があり、日本人だけがどうこうではありません。
等身大の自分を観察できること、そして、どうするかを考えることが最も重要と思います。