油を使った料理といえば、加熱調理されたものが一般的です。
加熱されているときは当然、油は液状なので、個体なのかどうか気にする機会はあまりありません。
でも、ラードは、冷えると固まりますね。
動物性の油は、室温で固体になる傾向にあります。
一方、サラダ油などの植物油は、室温でも液状ですね。
オリーブ油なども室温で液状です。
植物油は、動物油と比べて酸化されやすく、加熱調理のたびにどんどん酸化されていきます。
酸化されやすい分、植物油は、カラダにとって良いはたらきをするようです。
植物油のなかにもいろいろとあり、オメガ3、オメガ6、オメガ9系列の油があります。
オメガ3とオメガ6は、体内で作ることができないので、食品から取り入れる必要があります。
でも、オメガ6系の油は、コーン油、大豆油、綿実油などであり、意識しなくても食べています。
一方、オメガ3系の油は、体内で作ることができないうえに、普段、あまり食べない食材に入っています。
青魚を食べるとEPA、DHAへと変化するようです。また、亜麻仁油やエゴマ油をとると、オメガ3系の油に変わるようです。
最も意識して食べる必要があるのは、亜麻仁油やエゴマ油なのです。
食べてませんよね。
酸化されやすいので、加熱調理にも使われていません。
意識しないと、不足してしまう油です。
しかし、油を積極的に食べるなんて、太りそうで嫌ですよね。
でも、オメガ3の油は、細胞膜の成分になり得る重要な成分なので重要です。
細胞の膜を柔軟にするので、血管も柔軟になります。
なにごとも取りすぎはいけませんので、毎日スプーン1杯程度でよいそうです。
一方、動物油やショートニングなどの固形の油は、カロリー過多に直結しますので、できるだけ取らない方がよいですね。
取りたくなくても、お菓子などに普通に入っていますから、無意識のうちに食べています。
ポテチとか好きな人は、逆に、意識してオメガ3の油をとるべきかもしれません。
油は高カロリーといわれて育ってきた昭和の人にとって、油を積極的に食べるのは抵抗ありますが、オメガ3の油に限れば、毎日少しずつ食べるべき油なのです。