筋トレすることが当たり前のようになってきました。
若い人は見た目のいいカラダを維持するため、中年以降の人はいつまでも自分で動けるカラダを維持するために、筋トレに励みます。
筋トレというと、どうしてもウェイト(重り)を使ってマシントレをするイメージですが、自分のカラダを自分で維持するという目的ならば、マシンは不要です。
自重トレーニングというカテゴリです。スクワットが代表的です。どこでもできてお金がかからないのが最大の利点です。
自重トレのなかでも最も負荷がかかるトレーニングの1つが、逆立ちです。
逆立ちの効果について、自分自身の体験をもとに説明します。
そもそも逆立ちは筋トレの1種?その効果は?
筋トレというと、腕を曲げたり伸ばしたり、胸を開いたり閉じたりというイメージが強いですね。
逆立ちの状態は、自分でカラダを支えている普段の状態とは全く異なります。
普段の筋肉とは、まったく違う筋肉を使う状態です。
筋肉だけではなく視覚も変わるので脳にも刺激が伝わります。非日常の状態になります。
これだけを考えても、逆立ちすることによって、筋肉、脳、背骨といったありとあらゆるところへ刺激を与える効果が期待できます。
技の要素もありますので、「できた」といった達成感を脳へ与えることもできます。
全身の筋肉を一気にバランスよく使うため、いわゆる「体幹」を鍛えることになります。グラグラしていては逆立ちになりませんからね。
逆立ちにおいて、正しいフォームで筋トレすることを意識しなくても効果はある
逆立ちは、まず「できるかできないか」から始まります。
最初は、壁を使って逆立ちするのが良いと思います。初めてのときは、どうしても転送することがこわくなるので、誰かに支えてもらうことをお勧めします。
マットがあるところで試すのもいいですね。
逆立ちができた状態では、ほぼ全身のあらゆるところへ刺激が入っています。
これだけで目的は一応達成でき、効果が期待できます。
筋トレの負荷を高めたいときは、さらに腕を曲げ伸ばしして、懸垂の逆バージョンをすればさらに筋トレらしくなります。
自分の体重を利用して腕や肩に負荷をかけることになります。
ところが、逆立ちしたときのフォーム(体勢)を意識することで、さらに効果を高めることができます。
逆立ちをしてもカラダがグラグラする場合、体幹が弱い印象を与えます。
逆立ちしながら、足のつま先をより天井へ近づけるように、肩を意識してワキをより広げるように、上へ上へと伸びます。
このような体勢を維持することによって体幹が鍛えられて、グラグラしないカラダに近づきます。
遊び感覚で筋トレできる逆立ちの効果は背骨と上半身に集中
逆立ちをしている間、全身に刺激が伝わっているのですが、筋力という点では、上半身に集中しています。
肩回りの筋肉、背骨周りの筋肉が特に鍛えられます。
胸の筋肉も使いますが、肩回り全体を使うため、●●筋だけが肥大するといった効果は、あまり期待できません。
その代わり、胸を含めた肩回りが全体的に「ゴツゴツ」した仕上がりになります。
負荷が一部の筋肉へ集中することを防ぐことができるため、一部の筋肉が痛むことを抑えることができます。
逆立ちは筋トレだけでなくカラダの調整にも効果あり
子供のころ、倒立前転をしたことがあります。逆立ちからの連続技ですね。
アクロバット技の基本ともいえる逆立ちは、欲を出してしまうと、次の技へとどんどんつなげることができます。楽しいと思わせる効果もあります。
アクロバットをしなくても、ヨガにおいても逆立ちのポーズは、ややハードですがカラダを整えてくれます。
心臓に病気を持っていないのであれば、逆立ちをすることで血圧の変動を与えることができます。自律神経に適度な刺激を与えることもできます。
景色が逆さまに見えるだけでも、非日常体験ですね。脳に刺激が伝わります。
このように筋トレ以外の効果もいろいろとあります。
まとめ
逆立ちは自宅であればいつでもできる筋トレの1種です。
しかし、筋トレだけではなく、体幹を鍛えるという効果もあります。
技の1つなので、楽しいと思えればあまり苦にならない可能性もあります。
なんといってもカラダじゅうのあらゆる筋肉、骨、脳に、いっぺんに刺激を与えることができます。
最初は無理をせず、壁を使って、徐々に技を習得することをお勧めします。