ちまたでよくいわれる「ストレス」って、いったい何でしょう。
目に見えない、得体の知れないものでしょうか。
筋肉や心の緊張を生んでしまうストレス
人によって違うと思われますが、ストレスとは何か刺激を受けたときに緊張を生じさせるものといえそうです。
外部からの刺激として挙げられるのは、
天候や騒音などの環境的要因、
病気や睡眠不足などの身体的要因、
不安や悩みなど心理的な要因、そして、
人間関係や多忙といった社会的要因があるようです
(厚生労働省 みんなのメンタルヘルス ウェブサイトより)。
つまり、外部からの刺激であれば、何でもストレスになるといえます。
進学、就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事も外部からの刺激となってストレスになり得ます。
直感的にわかることですが、ストレスを受けるとカラダも心も緊張します。
緊張したカラダや心はどのような状態になるのでしょう。
緊張した筋肉、緊張した心はどんな状態
緊張した筋肉は血行が悪くなって硬直する、といわれます。
ストレスが続くと持続的な筋緊張となってこわばりもひどくなります。
筋肉の硬直やこわばりには自律神経も関わっていて、交感神経が優位になると血管が収縮して血行が悪くなります。
交感神経が優位になると心拍数が上がったり呼吸が速まったりします。
これは緊張した心に直結した症状ですね。
ドキドキしたり顔色が悪くなったりするのは心が緊張している証拠なのですが、ストレスが持続的になると心はもっとすごい症状を出してきます。
その症状の例が過緊張状態であり、また、慢性的な不安感です。
カラダの筋肉がこわばり続け、心も過緊張になると、どうなるでしょう。
何もしないとストレスが筋肉や心のもっと強い緊張を生んで悪循環に
硬直してこわばった筋肉をほおっておくと、「痛み」へとつながってカラダのどこかが痛くなるケースがあるようです。
また、こわばった筋肉を無理に動かすと筋肉が動きに追いつけずにケガにもつながります。
動かしにくい筋肉を動かすには余計にエネルギーが必要なので、悪いことに、放置してしまいがちです。
一方、過敏になった心はいろいろなマイナス思考を生みます。自分があまり価値のない人間のように思えてきます。
また、少ない刺激に過剰に反応してしまうようになります。常に不安感を持っているような状態です。
お酒でも飲んでまぎらわしてしまいがちです。お酒も飲み過ぎるとカラダにとって悪いものです。
このようにストレス症状を放置しておくと、どんどん悪循環に陥ります。しかも、陥っていることを自覚しにくいのです。
自覚していないことほど怖いことはありません。
緊張してしまった自分を自覚して筋肉や心をほぐす
まず、自分のカラダや心がストレスによって危ない状況になっていることを自覚することが重要です。
カラダとココロはつながっていますので、一方をほぐせば、もう一方もほぐれます。
深呼吸をすればカラダの緊張もココロの緊張も和らぐのは実感できますね。
硬直した筋肉をほぐすにはストレッチが良いと思われます。
実はストレッチには静的ストレッチと動的ストレッチがあり、血行促進という点では動的ストレッチの方が適当かもしれません。
腕や脚をブラブラと動かすだけでも血行は良くなるようです。
過敏になった心をほぐすには、ココロをマッサージできればいいのですがそれはできません。
カラダからココロに影響を与えることができる動作は呼吸であるといわれているようです。
呼吸を深くゆうくりと行うことで交感神経優位から副交感神経優位へと変えることも可能だそうです。
自律神経を整えると心にも影響します。
ココロのストレッチは深くてゆっくりとした呼吸であると思ってよさそうです。
まとめ
ストレスによって緊張してしまった筋肉や心はほぐしてやる必要があります。
それには、まず、緊張によって筋肉や心が危険な状況に近づきつつあることを自覚する必要があります。
自覚さえできれば、あとは緊張して硬直してこわばった筋肉をほぐすことを実践するのみです。
ストレスで心が緊張し、不安感が強くなった場合などは、積極的に心をほぐしてやりましょう。
手っ取り早いのは、深くてゆっくりとした呼吸です。ヨガの呼吸は参考になりますよ。
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