ヒトを分類するときに血液型やら、星座やら、経験した部活動の種類やら、いろいろとありますね。
占いの分類ではなく、●●系といった区分でヒトを分類することがありますね。
例えば、体育会系、理系、文系、芸術系といった分類です。
改めて考えてみると、反対の関係にあるのは、「どの系」と「どの系」なのでしょう。
だれでもどこかの系に属するのでしょうか。
私なりに考えてみて、思いついた答えを書いてみます。
体育会系がうるさくて煙たがられるなら芸術系はどうですか?
競争心が強く、いったんやると決めたらやり遂げるような印象の体育会系。
男性ではごっつくて近寄っても大丈夫なのかというラグビー選手のような人もいれば、カラダが細い長距離ランナーのような人もいます。
スポーツによってタイプはさまざまですが、一般的には、理屈よりもカラダが先に動くという印象があります。
場合によっては、やたらと声が大きくてうるさいだけ、という人もいるかもしれません。
こんなタイプは煙たがられることも多いですね。
体育会系と反対の「系」は何でしょう。カラダを動かすことがあまりないという点では、芸術系でしょうか。
芸術系とは、美術や音楽をもっぱら愛している人でしょうか。
こんな芸術系の人たちが、うるさい体育会系の人よりもマシなのかというと、そうでもありません。
色、形、音にうるさいくて、こだわりが強い場合もあります。ときどき、めんどうですね。
こんな対比をしたところで、どちらの「系」がいいかなんて、結論は出ません。
好みの問題です。
理系が理屈っぽくてめんどうなら文系はどうですか?
では、職人気質っぽくて、寡黙で、まじめな「理系」人間はどうでしょう。ちなみに私は理系人間です。
静かでおとなしくて、理論的な思考を持っている人かもしれません。
一方、人とのかかわりが、やや苦手な人が多いかもしれません。
フェチといいますか、マニアといいますか、少しそんな傾向もあるかもしれません。
ですので、会話をしていると、めんどうだなと思う瞬間があるかもしれません。
では、反対の文系(文科系)なら、明るくて楽しくて他人様とうまく関わっていけるのでしょうか。
必ずしもそうではありませんよね。
権力闘争に興味があったり、お金への収着が強すぎたり、ゴシップに執着したり。
こんな感じで、どのタイプでも一長一短はあるのだな、改めて思います。
人はみなどっちかに偏った傾向を持っている
人それぞれ性格が違うのですから、上で述べたような「系」はだれでも持っているはずです。
また、人によって偏りの大小は違うのでしょう。
すべての「系」を均等に併せ持っている人は、いないのではないでしょうか。
ただ、運動好きだけど楽器も好き、文学作品好きだけどエンジニア、といったように複数の「系」を同時に持っている人は、たくさん存在します。
1つの系のなかであれこれの種類を持っている場合もあるでしょう。多くのスポーツ種目ができる(体育会系)、たくさんの楽器が演奏できる(芸術系)、プログラム言語も遺伝子もわかる(理系)、文章もアニメも作成できる(文系)、といった例です。
それはすばらしいことです。
しかし、まったく違う「系」を併せ持った方が、なにかと良い場面もあるかもしれません。
天才的な才能でもない限り1つよりも2つあった方がどちらかに逃避できるかも
実際に高校生のときに感じた感覚なのですが、受験勉強がうまくいかないときに、運動系の部活動に打ち込むことで、受験勉強の不安点をいつのまにか忘れていました。
一方で、運動系部活がうまく進まないときは、せめて勉強くらいできるようになっておこうかと自分をなぐさめつつ、勉強へのモチベーションを保っていました。
2つの「系」のあいだを行ったり来たりして、なんとかしのいでいたのです。のらりくらりかもしれません。
1つがダメでも2つめがあるじゃないかと思えれば、けっこう両方のモチベーションを維持できるのです。
できるだけお互いに「遠い系」を持っておくと、いったり来たりするときに気分が大きく変わり、いつのまにか気分転換にもなっています。
1つのことに秀でているのもすばらしいですが、一般人はそうでもありません。すべてがそこそこなのが一般人です。
この一般人の「特徴」をぞんぶんに利用するためには、少なくとも2つの「系」を行ったり来たりがお勧めなのです。
まとめ
体育会系、芸術系、理系、文系いろいろとありますが、どんな人でもこれらの1つに偏った傾向をもっているはずです。
1つの系で秀でているのはすばらしいことなのですが、一般人は複数の系においてそこそこなのです。
でも、ほどほどな2つの「系」を行ったり来たりすると、お互いに補完しあって、精神的には充実しやすくなれるかもしれません。
いわば、しょっちゅうどちらかに逃げ込むことで、いつのまにか時間がたって、何に悩んでいたのか忘れてしまうという作戦です。どうでしょう。