季節の変わり目は、体調を崩す場合が多いと聞きます。
ゴールデンウィークの始めに、気温が一気に上がったため少しカゼ気味になりました。
体温調節機能が気温の変化に追いついていけないのが原因だといわれています。
また、特に冬から春になるときは、自律神経が乱れて体調を崩しやすいともいわれています。
・温度変化が与える影響
このような気温の変化は、日数単位での気温の変化です。前の日よりも本日の方が気温が高かったり低かったりすると、カラダに変化が起きるといったものです。
温度変化は、確かにカラダに影響を与えているといえそうです。
では、この変化が数十分の単位で繰り返し起こったらどうなるのでしょう。
よくいわれるのは、血圧の変化です。
・短時間の温度変化が与える影響
急激な温度変化は、血圧の乱高下をもたらして心臓に負担をかけてしまうという、やや危険な印象があります。
こんな現象が起きてしまうのは、まさしく自律神経によるものです。
では、急激な温度変化を逆にうまく利用できたら、自律神経を刺激できるのでは?と思えます。
急激な温度変化をあえてカラダに与えてやる具体的方法の1つが、温冷浴だと思います。
ぬるめのお湯にゆったりと浸かれば、副交感神経が優位になってリラックスできるのは、良く知られていると思います。
ここで、あえて「熱い」と「冷たい」を繰り返すと、血圧の急激な変化が起きるものの、自律神経を大幅にゆさぶることになります。
まさしく自律神経に刺激を与える方法の1つです。
・温度変化がカラダの自律神経に与える刺激を利用する
実際にやってみると、以下のような手順です。
熱いお湯でカラダをよく温めます。その後、心臓への負担を小さくするように徐々に冷水へ浸かり、冷たくてもしばらくじーっとします。
そして、再び、熱いお湯へ入ります。
こんな温冷浴を3回程度繰り返すと、その日の夜はよく眠れるような気がします。
仕事で気が張り詰めて交感神経優位から戻らない状態を、温冷刺激によって副交感神経へゆり戻すことができていると感じます。
温度の変化はカラダの自律神経への大きな刺激になると実感しています。
・温冷浴という温度刺激で自律神経を調整
温冷浴が手軽にできる場所は、公衆浴場です。サウナも水風呂もあります。
しかも、お手軽な値段で利用できます。最近では、スーパー銭湯も増えているので、少し高いお金を払えば、充実した施設を利用できます。
薬を使わずに、安い費用で自律神経を整えられるなんて、なんという穴場でしょう。
しかし、温冷浴が手軽にできる公衆浴場は、ある意味人と接触する場ですから、最近の情勢ではなかなか行きにくい場所です。
休業要請があっても、公衆浴場は除外されるかもしれませんが、やはり積極的に行こうとは思えません。
自律神経を整える公衆浴場に、何の気兼ねもなく行ける世の中に早く戻って欲しいものです。