外出を控えなければならない期間が全国的にやっと終わりました。
自粛要請とはいえ、日本の人たちはよく考えて行動し、本当によくできているなぁと思います。
と、いいながら以前から少し気になっていることがあります。
外出は人と会うことなのか?
「外出を控える=感染防止」 という法則ですが、地方で生まれ育った私にとって、この法則はピンとこないのです。
街中で暮らしていると「外出する=人と会う」、「外出する=人混み」になるので、このような外出自粛要請になるのだと思います。
しかし、理屈で考えると、人と接触しないのが感染予防ですから、本来の要請は、「人と会うな」、「人混みに行くな」であるべきと思います。
地方では、「外出を控える=感染防止」ではないのです。
どこか地方の住宅地、まわりに田畑ある環境では、外出しただけでは、人と密接な状態になりません。
仮に、のんびりした地方の環境にいれば、今回の外出自粛要請は、あまり大きな負担ではなかったのかもしれません。
少し外出しただけでは、人に会いませんから(笑)。
散歩してもジョギングしても、子供が外で遊んでも、他の人と会う機会はあまりないです。
お金を使うために外出
これに対して、都市部は、外出して、お金を使って、楽しむところですね。
外出しても、お金がなければ何も楽しめないかもしれません。
都市部であっても地方であってもお金がないと生きていけないのは事実です。
しかし、お金が足りないせいで楽しくない生活も、どうかな?と思います。
貧乏が良いという意味ではなく、お金でがんじがらめになっている状態もどうかな?という意味です。
現代の都市部では、すべてお金で解決せざるを得なくなっている気がします。
従来、お金以外で解決できていたことも、すべてお金で解決せざるを得なくなっているような。
お金は最低限必要であり大切なものですが、工夫次第では、お金に頼らなくても良い人生をおくれるハズです。
楽しさをお金で買う生活
高価なものを買って心が満足できる人は、都市部向きかもしれません。
でも、高価なものを買ってもなんだか心が満たされないのであれば、それはもう、お金に縛られていない証拠です。
いくらおいしいものでも、満腹のときに食べたらおいしさが半減します。
自分の心が満たされるようにお金を使うのが、最も賢いと思います。
お金をどんどん使って、使った分だけ楽しい人生が待っている、といった考え方は、ひょっとしたら都市部のスタンダードかもしれません。
お金はなんにでも変換できますから、商売が発達した都市部ではすごいチカラを持っています。
すごいチカラがある分、お金が生活を縛っているとも考えられます。
お金に縛られている都市生活の方が「イケてる」という常識は、このコロナ禍をきっかけに根本的に変わってもいいのではないでしょうか。
いい服を着て高価なスマホを見ながら、来月の家賃の心配をしている状態と、
周囲の人が野菜をいつもくれるので食費が浮いて、生活には困っていない状態と、
どちらがいいのでしょう。
コロナ禍で改めてお金の価値について考える
こんな価値観の違いは、田舎と都市の両方の生活を経験した人でないとわからないかもしれません。
地方には余暇がないとよく言われます。比較すればその通りです。
お金を使って楽しむ刺激は、地方には少ないと思います。
花、木々、空気、水、鳥のさえずり、虫の音、星、月、風、青草の匂い、魚の動き、
これらの「静かな」刺激に気付けるのなら、地方でも十分に楽しめますよ。