記憶力が高いと、なにかと良いことがあるだろうな~と思います。
受験に有利、資格試験に有利、ボキャブラリーが豊富、知識が豊富、など。
しかし、知識だけたくさん持っていても、必ずしもすごいとは言えないと思いませんか。
新しい知識をどんどん入れることは大切かもしれません。
時代は常に変わっていきますから。
しかし、得た知識や情報を「うまく出力」できなければ、宝の持ち腐れかもしれません。
出力できても、知識や情報をそのまま吐き出してしまったら、何の意味もないかもしれません。
情報だけは、いまやどんどん入ってくる時代です。その情報をいかに「さばける」かが重要だと思いません?
もっといえば、少ない情報を組み合わせて、そこから新しいものを生み出す力の方が、断然重要だと思うのです。
混ぜて、こねて、まったく新しいものを生み出すチカラ。
このチカラこそ、これからの時代に求められている、そう思うのです。
10年くらいまえでしょうか、おバカキャラで人気者になった人たちがいました。
おそらく持っている知識が少ないため、クイズに答えられない場面もあったのでしょう。
そのときのオバカな解答が面白いので、人気者になったのです。
でも、その解答をよく聞いていると、どうやってそんな発想が出てくるのか、不思議に感心してしまう場面がたくさんありました。
普通の考え方をしていたら、とてもそんな答えは思いつかないのです。
何か、頭の回転の速さを感じました。
発想の新しさといいますか、斬新さといったらいいのでしょうか。
知識は少なくても、新しいものは工夫次第で出てきます。
斬新過ぎて、周囲からまったく相手にされない場合も多いでしょう。
そんな発想を「面白い」と気づけるかどうかが、センスなのかもしれません。
センスは生まれ持ったものではなく、自分で育て上げるものです。
デジタルだ、ネットだと、手段ばかり注目されがちです。
しかし、そのような道具によって便利になった分、時間ができたと考えるべきです。
その時間は、発想力を鍛えるために使うものだ、と考えるべきでしょう。