以前でしたら、トレンドの俳優さんはみなテレビのなかにいました。
はやりの曲もテレビから聞こえてきました。
なので、テレビの番組を見ていれば、だいたい世の中の流行がわかったのです。
それが、今や、自分からネット情報を探らないとなかなかついていけません。
世の中の好みが多様化したともいえます。
CD売り上げとか、視聴率とか、あまり信頼できる数値ではありません。
むしろ、YouTubeの再生回数の方が、トレンドをよく反映している、ともいえます。
でも、ネット上の動画視聴なんて、老眼の進んだ目にとって、非常につらい作業です。
ネットニュースは軽く見るとしても、長時間動画を見るなんてもはや無理です。
そんななか、テレビが逆にネット情報を取り入れて放送し始めています。
ネットではやっている情報をテレビ番組で紹介しているのです。
これぞ立場の逆転でしょう。
有限の資源である電波を使って一方的に情報を流していた放送局は、ネットが普及するまでは強い立場にいました。
ところが、ネット社会になって、個人が自由に情報発信できるようになると、中身が勝負になります。
おもしろい動画であれば、そっちにトレンドが流れていきます。
あまり実感できていませんが、いま、すごいことが実際に起こっています。
アイデアをかたちでできた人は、その内容をどんどん発信でき、そしてトレンドを生み出すことができるのです。
あくまでも、その可能性があるというだけで、すべての人がそうなるわけではありませんが。
実際にネット上の動画を見ると、トレンドについて実感できます。
動画を見ようとすると、再生回数の多い動画が再生候補に挙がりますから、それを見てしまい、そしてさらに再生回数が増えます。
バズるとは、すごい現象ですね。
こんな世の中、数十年前にだれが想像したでしょう。
チャンスが均等に与えられているようにも思えますが、チャンスの到来が少数の人に集中してしまうようにも思えます。
こんなネットの仕組みは、だれにでもチャンスを与えているしくみです。
ダメだったらあきらめる。
こういったやり方って昔のアメリカンドリームのようにも思えます。
実際のところ、ドリームをつかんだ人(有名YouTuber)もいますね。
話は元に戻り、最近の流行についていくには、やはりネット情報を見るしかないのでしょう。
面白い現象は、昔の日本の曲が、今になって世界で注目される点。
竹内まりやさんの昔の曲(プラスティック・ラブ)、松原みきさんの昔の曲(真夜中のドア)、
ところどころ英語ですが、昔の日本語の曲が世界(特に欧米)で大ヒットするなんて。昔の曲がネット配信されていなかったら、起こるはずのない現象です。
ネットニュースを見ていなかったら、こんなニュースも知らずに終わる(笑)。
「ネットサーフィン」という言葉が今も使われているかどうか分かりませんが、流行情報を自分で探していく時代なのかもしれませんね。