年齢を重ねるとカラダの新陳代謝が落ちていることを実感します。
新陳代謝が落ちているから寒さがこたえます。
表面だけでなくカラダの芯が冷えるような感覚。
発熱量も落ちているのでしょう。
熱い風呂に入って温めると調子がよくなりますから。
人工的にエネルギーを与えてやらないとなかなか動けない、そんなカラダが中年後半に差し掛かったカラダです。
血液が廻れば調子いいのですよ。
世の中も同じようです。
経済の血液はお金でしょうか。
お金の量が多い方がいいのでしょうけど、量よりもどれだけお金が動くかが大切なようです。
GDPだって、お金が動けば動くほど数値が上がります。
経済活動って結局はお金が巡ることです。
手持ちのお金が少なくても、常にお金が入って出ていれば、それなりに裕福な暮らしになるハズです。
では、仕事において人が動けばどうなるのでしょう。
同じ会社、同じ職場、同じ作業ばかりせずに定期的に会社や職場が変わるとしたらどうなるでしょうか。
まず、人的資源のミスマッチが減るでしょう。
人手不足といわれている業界に人が集まるようになるでしょう。
いまでも続いている終身雇用のカタチがなくなるでしょう。
そのかわり必要とされなくなったらすぐに解雇されるかもしれません。
日本人はなかなかこういった環境を好まないかもしれません。
でもよく考えると、今の世の中の硬直状態は、人が動かないのが原因かもしれません。
職人気質でそればっかり続けるのもいいですが、環境の変化に応じて次から次へと仕事ができれば、収入には困らないかもしれません。
どちらがいいかはわかりませんが、今の資本主義、グローバル世界のなかでは、終身雇用のような硬直した状態はふさわしくないのではないかなと思います。
ただでさえ人口が減り始めているのだから、人余りと人不足のミスマッチを解消しないと、何も前へ進まない仕事ばっかり溜まっていきそうです。
今の世の中、血液もお金も人流も、動きが活発な方が良いとされるようです。