人生の先輩(年齢を重ねた人)からよく聞くエピソードがあります。
40代は、体力の衰えというより老化が始まるよ~。
50代は、・・・60代は、・・・70代は、・・・。
といった具合に、過ぎてしまった時間を振り返って、カラダやココロにどういった変化が起こるかを思い出します。
これは、過ぎてしまったからこそわかります。
経験しなければわかりません。
すべての人に当てはまるとは言えませんが、40代を振り返って今になって言えること。
それは、40代は、老化が始まる自分に対応できてない。
男性は、40歳になってすぐに厄年を迎えます。
昔の人は経験的にわかっていたのです。
やはり老化は、このころを境目に始まっていくのです。
老化というと、思うようにカラダが動かなくなったとか、すぐに疲れるとか、肉体的な点に注目しがちです。
もちろんカラダ全体が老化するのですから、体力が衰えるのも当然です。
しかし、脳もカラダの臓器なのです。脳も同じように衰えます。
脳の衰えというと記憶力の衰えを一番に思いつきますが、それだけではありません。
脳は、気分上々に保ったり、幸せ気分を感じたり、感情にかかわる臓器でもあります。
脳が老化によって衰えると、気分もおかしくなる、と想像できます。
実際、40代男性の言動を客観的に観察するとどうでしょう。
イライラしている男性も多いと思われます。
仕事盛りでストレスも多いという理由で、「そんなもんでしょう」とほおっておかれています。
しかし、今だからこそわかります。
40代男性のイライラ発言、イライラ言動は、老化が深く関わっているのです。
40代は、自分自身でカラダの老化を自覚しているものの、「気分の老化」を自覚していません。
男性にも更年期がある、などどいわれていますが、まさにイライラこそ男性更年期が原因です。
やっかいなのは、自覚していない点。といいますか、自分自身の言動に気づきにくいこと。
自分の言動を客観的に見つめることは、誰にとっても困難です。
自分自身が見えてくるのは、人生経験を積んでからです。
そんな人生のはざまにいる40代は、まだまだ働き盛りで元気ですが、人生の折り返し点にいることをあまり自覚していません。
ある意味下り坂にいるわけですから、変化しつつある自分に合わせて言動を変えなければバランス悪くなります。
50代くらいになると、自覚もできて自分自身を律することも覚えていきますが、40代はカラダもアタマも元気な分、「気付けません」。
アクセル全開で難も問題もなかったのに、そろそろブレーキもうまく使いこなすべき「お年頃」なのです。
以上、なかなかつらい40代を抜けてきた50代の経験談と思ってもらえれば、さいわいです。