この数十年の時代、便利な生活を追求して、激しくカラダを動かさなくても生活できるようになりました。
しかし、たかだか50~100年前は、まだまだ生活に不便なところもあって、その分、カラダを動かしていたと思うのです。
洗濯にしても、掃除にしても、カラダを使ってゴシゴシしていたわけです。
年賀状を書くにしても、1つ1つ文字を手書きしていたわけです。
それよりも、もっと前、食料を取りに行くために畑、海、山へ向かっていった祖先の人たちがいます。
そのときも、当然カラダを使います。
基本的にそんな生活を何億年もしてきたわけですから、そんな行動をするようにカラダが出来上がっているのが、人間様です。
便利になった生活が50年続いたとしても、遺伝子に刻み込まれた性質がそう簡単に変わるものではありません。
動いて、食べて、寝て、それで初めてちゃんと動くようにカラダが出来上がっているのです。
なので、便利な生活をする分、動かなくなった分は、埋め合わせをするように動く必要がある、というのが正直なところでしょう。
動かし方も、激しければよいというものでなく、きちんと適度に動かさなければケガをしてしまいます。
人生100年時代というのは、そんな「動く人間様」を演じ続けるからこそ達成できるのかもしれません。
動いて働いて休んで寝て、の繰り返しで遺伝子をつないできたわけですから、その基本は変えないことを肝に命じておくべきなのでしょう。
自分という人間様も動物の1種であり、動物の基本行動を怠ると大変なことになりますよ、という忠告が生活習慣病なのかもしれません。