もし何日間も眠らなければ死んでしまう、といわれています。
呼吸が止まったら死んでしまうと同じように、眠りも人間の生と密接にかかわっているようです。
眠らなければパフォーマンスが落ちる、というよりも、生死にかかわっているくらい大切な作業が、睡眠なのですね。
しかし、わたくしはどうも睡眠が苦手なようです。
苦手というのは、睡眠という作業が下手という意味です。
寝ること自体は、かなり好きなのですが、ぐっすり眠ることが下手なのです。
仕事で緊張状態が続くと、すぐに睡眠に悪影響が出てしまい、朝までぐっすり眠ることができません。
そんな日が何日か続くと、仕事のパフォーマンスが落ちるどころか、自律神経がおかしくなってきます。
めまいが起こったり、動悸が起こったり、精神的に不安定になったりと、自律神経が乱れだすといろいろな現象が起こってきます。
でも、うまく睡眠をとれていれば、このような事態にはなりにくいのです。
寝ている間に、脳や体がメンテナンスされているのを実感します。
昭和の時代には、眠ることは無題な時間だからできるだけ短時間睡眠でバリバリ働いた方がよい、などという風潮もありました。
しかし、どう考えても、睡眠をたっぷりとって、日中のパフォーマンスを上げた方が効率的だと思うのです。
特に、デジタル化が進んでしまった昨今、正確にデータ入力しなければいけない作業が増えています。
そのあとはコンピュータのソフトが一気に片付けてくれる場面もありますが、最初の指令を人間様が間違えてしまったら台無しです。
睡眠中に、記憶の整理整頓をしているという研究結果もあるようですが、何よりも睡眠によってカラダがメンテナンスされることが最も重要です。
寝ている間にメンテナンスされた脳は、日中にかなり良いパフォーマンスをします。
寝不足でボーっとしていては、いまのデジタル社会の仕事がミスだらけになってしまいます。
もし夜に眠れなかったら、昼休みにプチ睡眠をとるなど、脳の休憩をうまく取ることを戦略として考えるべきです。
睡眠時間を軽視しているとしたら、今すぐにでも考え方を変えた方がよいと思います。
晩年には、認知症という現象が待ち構えているかもしれませんよ。