中年以降に老眼が進んでも、一日のうち、しょっちゅうスマホを見てしまう生活になってしまいました。
若ければ少し休めば眼精疲労が回復するのですが、老眼が進んでくると、眼精疲労を強く感じてしまって、スマホ画面を見ていられなくなります。
肩こりや首こりもひどくなってきます。
大画面で見れば眼精疲労が軽くなるかと思い、サイズの大きいタブレットに替えて工夫をするものの、小さい字は見えにくいですね。
そうなると、顔と画面との距離が不自然になって、姿勢が悪くなっていきます。
年齢を重ねたという原因が大きいのですが、悪い姿勢を長時間続けているのも、老眼や眼精疲労にとって、かなり悪いことなのです。
老眼が進行した目にとって眼精疲労を防ぐ対処法の一つが、姿勢改善です。
スマホを見ているときの姿勢を観察
老眼であってもなくても、スマホを見ている人の頭は、前へ倒れています。
特に、電車内で観察してみてください。
ほぼ同じ姿勢をしながら画面をのぞき込んでいます。
この姿勢は、重い頭を肩や首の筋肉で支え続けている姿勢です。
肩こりや首こりを最も引き起こしやすい姿勢です。
たとえ大画面のタブレットを見ていたとしても、同じように、負担のかかる姿勢をしています。
ただでさえ老眼は眼精疲労を起こしやすいのに、悪い姿勢は、さらに老眼を追い詰めます。眼精疲労でつらくなります。
しかし、本人は、老眼のせい、眼精疲労のせい、とあまり自覚していない場合が多いのです。
目を休める以外の対処法は姿勢の改善
そもそも、まっすぐに立った背骨の上に頭があるからこそ、重い頭を背骨で支えることができます。
頭が少しでも前に出てしまうと、背骨でなく、肩や首の筋肉が頭を支え始めます。
短時間であれば筋肉もがんばってくれますが、中年以降の筋肉にとって長時間労働はキツイのです。
肩こりや首こりが起こってしまいます。
眼精疲労の原因の一つは、目につながる筋肉や血管の血行不良ですから、首こりや肩こりは、老眼にとって大敵です。
意外と意識しませんが、老眼を進行させないためにも、姿勢の改善は有効なのです。
眼精疲労を軽減して老眼の進行を防ぐ対処法
スマホの画面を見続けず、休憩を入れるという対処法が最も効果的ですが、姿勢改善も効果的です。
スマホを見ているうちに、いつのまにか前へ出てしまった頭部を、意識して後ろへ移動させましょう。
ちょっと見たらあごを引く、またちょっと見たら胸を開いて肩の力を抜く、といったように、とにかく頭を前に出さないようにします。
これだけで、凝視する時間を短くできます。
また、肩や首の筋肉への負担を軽くできます。
スマホからもらう情報って、面白いからついつい集中してしまいます。
そんなとき、ふと自分の頭の位置を観察してみるとよくわかります。
前に付き出た頭を、肩や首の筋肉で長時間支え続けていることを自覚できます。
こんな姿勢では、首あたりの筋肉が緊張してしまい、血行が悪化します。
これにより、目に血液が届きにくくなります。そして、眼精疲労がひどくなります。
こんな悪循環を断ち切るためにも、中年以降の老眼でスマホを見るには、姿勢の改善を意識することを、強くお勧めします。